もういっぽん!202話感想

村岡ユウ『もういっぽん!』第202話「天の声」(週刊少年チャンピオン2023年6号)

●200話に続いてセンターカラー、次回は連載開始以来の巻頭カラー!アニメも人気出るとよいなあ。/柔道着に着替え中の主人公の絵。色気ない、だがそれがいい。というか本作における着替えシーンは“だらしなさ”が主軸。

●大学の寮、食堂にいる天音さん。パースとって描き込まれたこの背景も、この広い空間に一人でいる天音、というキャラクターを引き立てるためのものであり、同じ誌面にこういう絵の使い方を理解している作家が今何人いる?という気分になりませんか?

●OB達によるキャラ語りと、そこにあっての主人公の光らせ方。周囲を変えていく陽のパワー。

●姫センパイの描写での、冒頭のキャラづけ配信=外づらとストレートな本音の描き分けもよい。

●嘉茂北との縁の巡り方とそこで生まれる言葉が、この物語の地平であり真髄という感じ。サブタイトルは天音の言葉という意味はもちろんのこと、それこそストーリーラインとしての“真理”もふくまれるのだろう。

●あと、涼ちんを住まわせてる婆ちゃん強そう、さもありなん。聖条のメガネ(アイマスク)さんの吹き出しはみ出し写植芸。立学に小町の知り合い?

●そして“埼玉ラストサバイバル”へ。