週刊少年チャンピオン2022年13号

◯カラーページで渡辺航が出演する「浦沢直樹の漫勉neo」PR。まあ作家性というか表現主義というかの結果、こういう作風になってるというのは理解できるので。





●原作:モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス、漫画:内々けやき、脚本:佐伯康介、オリジナルキャラクターデザイン:白狼『ルパン三世 異世界の姫君』/連載再開。

●[原作]高橋ヒロシ、[漫画]鈴木リュータ『WORST外伝 グリコ』/車のガソリンタンクに火つけてその上で仁王立ち、危ない男というより馬鹿。しかも即ほだされるという。

西修『魔入りました!入間くん』/えーと?三話前の説明とあわせると、魔界の炎の始祖(物質・自然現象の“始祖”ってどういう日本語だ)とされる魔神・イフリート(ゲーム的ギミックの受け売り設定)に焼かれて灰になって100年後にその灰の中から(100年間放置されてたんかーい)自分を焼いたイフリートの炎をまとって生まれた悪魔(なんで?)の子孫が魔界で最も火力の強い炎(説明のしょぼさ)を生み出す一族でイフリートを使い魔扱いしてて(なんで?)その魔界一の火力の炎を吸収する炎、というのが話的にも絵的にもさっぱりわからん。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/あっ、クソ映画といえばデビルマン!でいまだにウケると思ってる人だ。Twitterにて某映画がデビルマンどうこうミームで叩かれてるの見て、自分も言いたくなっちゃったんだろうね。

●漆原侑来『桃源暗鬼』/設定わからんまま読んでるんだが、吐血先生のキャラがクセになってきた。ノってきた所ですかすのはうまい。

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/最後のページ何がどうなったのかわからないんだが、といういじられを当て込んだ上で作者も編集もこれ出してるんだろうな、どうせ。わかっててやってるんだから下手とか手抜きとかじゃないんだよw、とせせら笑ってるんだろうな、読者もマンガも。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/妄想ふくらませてワクワクしてたのが、失敗と自分の直視(※まんまの意)でさめるあたり、子供のリアリティというか。

●灰谷音屋『Diego!!』/ベネではなくベーネ。相手を出し抜くプレイの描写として、置き去りにする側・される側の動作のズレを絵の中で並べつつ、読者が読む流れ(視界に入る順序)の中そう意識させる構成の巧さ。王の中の王こそ神であるか。最後のこれは邪魔者を消す気満々っぽいが。

●実樹ぶきみ『SHY』/なんか“死による救済”が待ってそうな気配ぷんぷんなガキ二人ですね…。

板垣巴留『SANDA』/赤と黒、服の形状も変わるのな。ジャージよりスーツが大人・外向きってこと?

●村岡ユウ『もういっぽん!』/前回の主人公の回想でなんかおかしいと思って確かめたら10巻収録分にあたる内容ほとんど未読だった、なんともったいないことをば。でも直近で読んだおかげで、感無量の綾瀬キャプテンの笑顔がその背景ふくめてよりしみるってもんよ。対して小田桐ちゃんが胴上げの輪の外で、立ち姿の背中だけ描かれるのがもうさあ。九条さんの泣きじゃくりはお約束として(回想の部活紹介がまんま主人公と同類!)、これまでキャッキャな漫符しか出してなかった目隠れさんが震え漫符で前髪の下からちょっとだけしずく垂れてて次のコマで上見てるのはずるいよ。天音さんも先輩キャラとして開花ぎみ。ニコちゃんシャツ。どこかで誰かが見ていてくれる(福本清三)、称え認め合うことがまた力を生む。

●宗我部としのり『ヤンキーJKクズハナちゃん』/色黒で肌にトーン貼ってるから黒い下着も映えなくてつまり地味、ということ?強ヒロインばっかりの作品なのね。

押切蓮介ジーニーアース』/ワープも大概だが、馬に鞍無しで乗るのも相当なもんでは。

荒達哉『ハリガネサービスACE』/監督の張った罠により相手のミスで勝利して全国大会決勝進出。そりゃカタルシス無いでしょ…。

●中西芙海『新米怨霊若葉さん』/読み切り。また霊との交流パターンって、さすがに編集側に問題ないか。ルンバに吸われる絵面はインパクトある。

石黒正数木曜日のフルット』/女子高生で心電図とエコー検査、別のものが察せられるのでは。





◯月例まんが賞、ギャグ2作品か。