越智善彦『ドロイどん』90

週刊アスキー No.943(2013 9/3)49ページ



  • 2、3コマ目。決意からの行動。
  • 瞬間からのアクション。こぶしグッからの「ガパ」。背景タテ線(ベタ散らし)からの網トーン。シリアス(?)からのユーモラス(?)。



  • 9、10コマ目。空間転移中のおねえちゃん。
  • 漫符汗と震え線ついてるおねえちゃん。もがいてます。膠着、いわば停止状態です。
  • それが次のコマ行くと、構図が180度変わりまして。コマ上部に「キヨキヨキヨキヨキヨキヨキヨ・・」と描かれてます。このオノマトペの先頭にこういうの「≪」つけて、つまり次のコマの方向から聞こえてきている。文字の重なり方からいっても、ドアの手前からです。
  • この「キヨキヨキヨキヨキヨキヨキヨ・・」におねえちゃんがハッと、トーン貼られた漫符で気づく。さっきの引用画像と漫符の形状は同じだけれど、効果の違い見てくださいね。気づいて振り向いた、という動作を表現するべく、構図が180度変わるわけだ。白と黒、光と影の対比も私好きです。
  • これ11コマ目になりますと、高さ2分割にされたコマで、9コマ目と同じアングルで、おねえちゃんが左向きでドアの外を見てる、という構図になりまして、メリハリきいてます。視線の移動的にもスムーズに上部にあがるわけです。いいですね。以上。