週刊少年チャンピオン2022年12号

◯表4広告は動画配信アプリで上位者掲載。2年ほど前には不良バトルゲームの上位者掲載広告なんてのもありましたね…。





渡辺航弱虫ペダル』/連載14周年記念巻頭カラー、でライバル校の話。そのフォローは、うーむ。まあ当人はデレてるからいっか!

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/電気ストーブって、このほったて小屋は電線もないのに電気通ってるの?

西修『魔入りました!入間くん』/背負った花の形状でやたらおしべが強調されてるのは竿役アピールなんだろうか。ネタでなしにこんだけ女作者の欲望垂れ流しで回ってる世界ならありえるよねっていう。

●矢村いち『声が出せない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている』/8ページ連載でこれっぽっちの内容…。

板垣巴留『SANDA』/大人になるとはお菓子を奪い合わなくなること。冬村の我の通し方も子供だからってことではあるんだよな。生田目には勝手に刃物フェチみたいな印象持ってたが、あれば普通に銃の方が便利か。余談だが、マンガ内の腹から出た腸は一様に長すぎる、というツイートを以前見かけて、『はだしのゲン』の腸の長さはリアルだったんだ、と思った。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/「手抜きじゃないよ」という応募サブタイトル選んで空白コマ回。じゃあ普段のコピー多用、アシ作画マシマシ、大ゴマ連発による引き延ばしは手抜きと思ってないってことだね!さておき、過去の有名作品の同手法が“本来描いてあるものが見えない”をちゃんと表現していたのに対して、ただ“描いてない”だけなんだよなーこれ。手抜きじゃなく下手って言えばいいのか真顔。
/チャンピオン掲載の空白コマといえば、あすなひろしの雪景色なんてのもありまして。

●漆原侑来『桃源暗鬼』/で、これもしゃべれんのも積雪の描写に苦労してそうだなとか。デジタル作画ゆえって感じもするが。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/ボケとツッコミ進行をこの作品のバイタリティでやるとこうなる、的な。作品自体はほのぼのすら垣間見せる地平になってきてる一方、いまだアクの濃いタイガー軍団。

●灰谷音屋『Diego!!』/復調。とはいえ初回アオリからしてこの後落ちるわけだよな。『ジュニオール』の時もたまに思ってたが、ヒロインとの距離感見ると作者は女性のように感じられなくもない。寝ぐせからの涙ふりはらってからのわーーっ。

●宗我部としのり『ヤンキーJKクズハナちゃん』/見られなくて本当よかった…という安堵の方が勝るのもどうなのか。

●村岡ユウ『もういっぽん!』/均衡からの、一瞬での勝敗。透かす足を狙うのは超技術すぎる。で、そこからのこの主人公ムーブだよ。天才だろうが彼岸に行かせない、「友達」だから隣に立ってみせるという意志。プリパラかよ!(賛辞)
/描線だらけの右ページで横長コマ・縦長コマ・コマ二段、とテンポよくつなげ、雑誌ノドまたぐと右ページ最後のコマとほぼ同じ図で左ページ1コマ目が動作の停止、からのダイナミック動作。見開き3/4弱幅の大ゴマで右ページは決着瞬間の描写、雑誌ノドまたいで審判の結果告げる吹き出し。雑誌ノドを使っての構成演出が印象的な回だった。なんなら前者は画像貼って視線の“速度”誘導の巧さを語りたいレベル。

●佐藤ショーキ『メイカさんは押しころせない』/どこが面白さなのかわからんまま見てるんですけど、このエロマンガじみた反応コマに萌えればいいんですか。

●真田しろ『赤鬼さんコチラ』/読み切り。ギャルと美形鬼で悪霊退治、は前フリで体型ネタ押しだな。笑った。王道な展開の中、見せ場に自覚的な構成が映える。/ところで重本ハジメの『鬼さんコチラ』も電子書籍化してもらえないですかね、編集部。

●八音橋ナオキ『怨霊のマモリちゃん』/読み切り。善意の怨霊とちょろいエクソシストでトラブル対処、と似たような構造の読み切り並んじゃったな。こちらは勢いメインだが楽しいノリ。





石黒正数押切蓮介YouTube配信に出るというツイート見かけて、ふーん、と思ってたが、押切蓮介の巻末コメントに「石黒先生とゴハン食べに行ったぜ!!」とあって、そういう書き方するんだ〜、と思った。