週刊少年チャンピオン2022年14号

◯カラーページで「連載30周年記念地上最強刃牙展ッ!in東京ドームシティ」告知。載ってる原稿が最大トーナメント優勝時のシーンであるのがまぶしい…。

◯表4広告は韓国プロダクション所属アイドル選抜日韓合同オーディション企画。入間くん5周年カラーで女子講読者増えるという目算?




西修『魔入りました!入間くん』/人気投票上位キャラを個別にグッズ化してそれ用の絵をレイヤー重ねて連載5周年記念巻頭カラー見開きに!なんだかなあ。アイドル悪魔の順位がどんどん下がってるの、やっぱり作者が関心ないの露骨だからな。

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/どの角度から見ても狂っているベッドの描写。

●原作:モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス、漫画:内々けやき、脚本:佐伯康介、オリジナルキャラクターデザイン:白狼『ルパン三世 異世界の姫君』/巨乳が垂れぎみに描いてあるのは、ある意味ファンタジー世界としてのリアルなのだろうか。

渡辺航弱虫ペダル』/いやあ、渡辺先生の出てた「浦沢直樹の漫勉neo」おもしろかったですね、レース描写への注力ときたら!の翌日に、進行中のレース展開を中断して特別編と称した回想エピソード掲載されるという。番組中では話にあがらなかったけど、連続するコマで横の枠線だけ乱れるのも面白い演出だよな。

板垣巴留『SANDA』/BEASTARSといい、巴留先生の描く病んだ母親キャラのエグさときたら。まあ父親キャラでやったら無用ないじられ招くってのもあろうが。さておき、手が美容整形できないのは現実的にも理にかなっているのだが(皮膚が足りず動かせなくなる)、この設定には作家性としての意識も含まれてそう。キャラ造型に手を大きく描く漫画家・羽生生純に近いものを感じるし、人物の性別や年齢により手の描写を変えるたなか亜希夫入江喜和に通ずる生っぽさがのぞくというか。なんかそういう、あるディティールへの意識の背景としての作家性。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/前回のカラー扉フライングかよ!あと、そうだよガールズトークだからってキレイな話しなくていいんだよジェンダー解放!みたいなノリのツイートが流れてきて、ギャグも思想も言葉遊びレベルで満足できるんだなー、と思った(素)。

●漆原侑来『桃源暗鬼』/今週のSANDAのエグさと比べると、この手のテンプレ胸クソ設定はむしろ読者にとって安心して読める内容なんだろうなっていう。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/小学生が試供品で体のケア、という冒頭の展開が地味にキツいのですが。

→コピーを使わない&手の描写へのこだわり。

●灰谷音屋『Diego!!』/かつては犯罪に使われていた“神”の才能がよき出会いを経て。悪い笑顔見せ合う裏関係かと思ってたら、昔なじみでちゃんと絆もあるのだな。ワルものぞかせるあたりが、過去の秘匿にも通ずるのだろうけど。

●村岡ユウ『もういっぽん!』/幕間回で氷浦tw(てんやわんや)。学生スポーツは世代の入れ替わりもだし、地域としての制限もなあ。本作では当初から「たった3年間」というタームは強調されているし、だからこそのつながりも描かれるわけだが。このサブタイトルで天才としての彼岸から戻ることを描く、受け入れ側はオールオッケー、連載当初の帯しめによる気合い入れをこなして飛び込み、負傷の癒えた腕でギュッてされた!楠先生のメガネの構造ちゃんと描いてある、以上にちゃんと受け身とれるようになってるのが顧問として成長してるよー、よい。天音さんと榛原さんをつなぐモンちゃんもファインプレーだし、そのLINEからしてインターハイ後ということは、ラストで九条さんがニンマリ見つめる手にしたメダル、これはもしや!?

板垣恵介『バキ道』/オリバが肋骨つかまれてたから、これは骨盤かなあ。

●橋本くらら『ギャルの背後に霊がいる』/たしかにこの歳になると障害物競争とか走れる気がしねえ…。

●桃原『吹部やめたい萩野さん』/読み切り。コメディ。作者コメントで阿部共実ファンを明言しているが、まあもろにそうだよねという。とはいえ手抜きとしての模倣ではなく、このきっちりディティール描く真面目さはオリジナリティ見つけたら面白い方向に転がるのでは?と思わないでもない。