越智善彦『ドロイどん』104

週刊アスキー No.957(2013 12/10)49ページ


  • 1〜3コマ目


●はい。ひさびさに雑誌感想以外の記事です。
週刊アスキーにて連載中の1ページ漫画、越智善彦『ドロイどん』の感想です。現在、主要キャラが集合しての謎要塞潜入編。
●1コマ目、俯瞰です。視線が入るコマ右上にコスプレしたドロイドが2体、その反対側にメガネのお兄ちゃんが「ドテ」と倒れてます。
●前回のあらすじになりますが、これはこの兄ちゃんがドロイド達の位置からここまで滑って落っこちたんですね。右上から左下に、視線の動く方向に。で、落ちたんだ、という状況がこの漫符と、スクリーントーン貼ってる漫符と、トーン貼った吹き出し内のオノマトペで表現されてます。
●右上のドロイドもこれ汗かいてるんですね、焦った表現する漫符で。それをまず目にして、視線動いた先に落ちた状態の兄ちゃんの絵があると。
●2コマ目。ここでは兄ちゃんがぐっとアップになります。先ほどのドロイドと同じ汗かいてますね。なにかを見てます。
●で3コマ目。先ほどの兄ちゃんの視線の先です。黒ドロイドの大群が「わしゃわしゃ・・」と迫ってきてます。こちらのオノマトペは筆描きで、ちょっと震えた字ですね。おどろおどろしい感じになります。
●この仰角で描かれたジェット機の腹部もいい感じです。かわいいメカといいますか。


  • 6〜8コマ目


●6コマ目。二体のドロイドが兄ちゃんを救出すべく「キュイイイイイン」と腕を伸ばしてます。同じポーズ。この字体がまたいい。
●で7コマ目。6コマ目の下ですね。下に目線が動くと前のコマと同じ構図で、二体のドロイドが「ちるんっっ」とコケてます。さっきのそろったポーズもコメディタッチにばらけて、いい落差です。「キュイイイイイン」「ちるんっっ」も。構図も若干引いてます、アップでシリアス・カタカナ、ロングでコメディ・ひらがな。
●8コマ目、落ちました。「がっしゃんっ」。ギャグですね。
●これコマの上部をオノマトペが占めてるってのも、今どき珍しい絵なんですが。デフォルメ調のキャラが全身入って、その状況を俯瞰で真上から。やっぱりこの絵はうまいと、僕は思います。独自の画風として使いこなせているアニメ絵。あ、影はカケアミですね。そういうとこも好きです。以上。


  • 柱アオリ


●ひさびさに書きました『ドロイどん』感想。本当に好きな作品なので、ぼちぼち続けていきたいです。