週刊少年チャンピオン2022年16号

◯タイル風呂って今時の子供にもなじみあるのかなあ、とえなこのグラビアを見て思った。





●原案 板垣恵介、原作 夢枕獏、漫画 藤田勇利亜『ゆうえんち -バキ外伝-』/月イチ新連載。一度活字で連載した内容を、同じ誌面で今度はマンガでというのもなんだが。展開と絵力知ってるとはいえやはりよい。サブタイトルも原作1話へのオマージュ。
/個人的には前連載『ミドリノユーグレ』での力技で笑いねじこんでくるノリが好みだったんだが、本作においてもヘイヘイダンスの描写と主人公の一筋の脂汗にその残り香を感じる。この要素、作家性として大事にしてほしい。

渡辺航弱虫ペダル』/レース描写の長期化については、まあそういう作家性だからなあ、と思ってるんですよ。でもここ3話については露骨に新グッズ宣伝のための展開中断&尺かせぎに見えて、ちょっとなあ。

モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス、内々けやき、佐伯庸介、白狼『ルパン三世 異世界の姫君』/銭形警部ってこの手のアジテーションには不向きの独立独歩キャラだと思うんだがな。そもそもアニメ版のインターポール設定に準拠してたら「宮仕え」なんて自称する?

板垣巴留『SANDA』/大人であることが忌避されるこの世界観においては、他人の裸に劣情を催す的なエロス感情もまた子供の意識の中にはないっぽいな。その辺は婚約者相手に“学習”するってことだろうか。ラーメン完食はこの前の団子とも対比だね。小野さんブラしてないと大変だろと思うが、その点も大人用下着についての設定あったりするのか。

●灰谷音屋『Diego!!』/同じ故郷(ナポリ)で生まれた、と同じ境遇(スラム)で育ったのは違うと。不穏の影からの開戦。やはり試合描写における視線誘導が上手く、ボールから目に入る描写とボールを動かすキャラから目に入る描写の使い分けでより効果的に読ませてくる。

●村岡ユウ『もういっぽん!』/扉絵から入浴シーンとは珍しい、と一瞬思ったがこれ腕のギプスが外れたことの表現か。そんなわけで復ッ活ッ園田未知復活ッッ。指導といい受け止め方(のせ方)といい、よき顧問と仲間に恵まれた主人公だ。そうか、ここで次の大会メンバーは選抜という展開か。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/「押し寄せる禁煙の波…」って少年マンガ誌で見るアオリじゃないよ。大鉄とヒロインネタも結構豊富である。オチ、商売的にありかもしれん。

●宗我部としのり『ヤンキーJKクズハナちゃん』/幼なじみヒロインもいるのか。なんか他に比べて不憫すぎるんですけど…。

荒達哉『ハリガネサービスACE』/テニプリ最新話と焼肉かぶりで、やっぱり同じハコの作品だったんだ!感ある。

石黒正数木曜日のフルット』/ネコ語で「ニャーウ?」はベタの不意打ち。






◯表3広告はジム、表4広告は男子大学生コンテスト。
◯巻末コメントにて渡辺航が自身出演の漫勉に触れて「漫勉史上最速のペン入れと言って頂きました(嬉)!!」と述べているが、この発売日前日に放送された新井英樹出演の漫勉が“漫勉史上最も遅いペン入れ”とされてそれはそれで結構な賛辞だったので、また間の悪い。