週刊少年チャンピオン2012年39号

  • 表2広告の似顔絵群、博多華丸・大吉だけなんだか微妙…と思ったが、わかるんだからいいのか。

●重本ハジメ『鬼さんコチラ』/新連載。伝奇アクションになる、と思われますがまずは背景設定説明のみ。ネジ(ドリル?)出現は読み切りからの流用ですね。力込められてるのは伝わってきますが、さて。
●角光『パンダのこ』/ハイハイとつかまり立ちはメインイベントですからなあ…って登れるのか、すでに。そういうもんか。
渡辺航弱虫ペダル』/鳥でなく虫…いやいや。/欲か。『シャカリキ!』主人公とも内面的には近いのかもしらんが、テルの存在が物語の神話的文脈に還元されるのに対し、真波とこの作品はキャラクターに還元される、みたいな感じかねぇ。
渡辺航弱虫ペダルSPARE BIKE』/タバコはくわえられないもんなあ、寒咲さん。こういうアドバイス、自己表現としてのスポーツ、という話が活きるのは、やはり自転車競技が究極的には一人のスポーツだから、だと思える。
●瀬口忍『囚人リク』/全力で相撲マンガしてくれているから困る。いや、おもしろいし燃えるんですよ、はい。
阿部共実空が灰色だから』/年頃の兄弟姉妹関係は難しい、とはいえこれは。/で、一旦感想書いてみたんですけれども、考えるとこれ、最後に出てくる食事を母の分と見るか弟の分と見るかで解釈変わっちゃうんですよねー。以下、弟の分と見ての感想。/いないことにして真逆な妄想語ろうが、目をつぶろうが背を向けようが、見えてはいるんだよな、メシ作るんだから。だからこそ、そこに祈り感じさせてやりきれないというか。/で、この解釈の場合だと弟はメシ食ったあと、姉の残してる空の食器も洗ってまとめて片づけるんですよ多分。それが弟の役割で。/でもなー。あれは母の分なのか?本当にお互い、いる存在をいないことにして、自分の個人的な逃避の正当化に利用して、失望すらしない無に入っちゃってるのか?どもるという焦りを後悔や葛藤という動揺、感情表現として読みたいのよね私は。虚無より悲劇として読みたい。
佐藤タカヒロ『バチバチBURST』/で、こっちのお姉ちゃんはいい姉バカさんで。石川の成長がどう出るか、むしろここからだ。
竹下けんじろう『スポ×ちゃん!』/こういう「かわいい♪」な友情目線は好みですが、それ自体が絆として成長するってのはさらにいいですね、ウフフ。しかしバット片手打ちってナノちゃんマジドカベン
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/衝撃と噴笑の扉絵から始まる、刃牙完結&桜井のりお移籍へのはなむけネタ。笑いながら泣くしかないね、もう。オナラぶーとか。/追悼でイタリア長介ボコボコにしてみせた時もグッときたもんです。カッコいいよなあ、はまけんは。
木々津克久名探偵マーニー』/予想外過ぎる下ネタ、はともかく、これはなんとももの悲しい。こういう生の痕跡、祈りの形というのも、今後は電脳空間上にこそ顕著に残りあふれていくんでしょうかね。ブログとか。
●サブ『ラララライブ』/まあこういう展開も仕方ないよなあ、と思いながら読んでたんで、最後の切り返しには驚いた。スウィングしとらんのですね、わかります。
一智和智渡辺義彦『バーサスアース』/『のび太の日本誕生』における「22世紀最新のヤリが通じないとは!」「このヤリは23世紀製だぞ」というやりとり思い出したり。新連載と主人公設定ダブりそうですな。
桜井のりおみつどもえ』/扉アオリ「渇望の単行本最新12巻」て、ええまったく。/なんかひさびさに基盤が浦安的ギャグな回。で、ほのぼのホームコメディ的愛着や思いやりも挟まれるわけですが、そこがしっかり可愛いわけです、やはり。オチのこれは動物柄を出すべきだったのでは、きりっ。/週刊少年チャンピオンへの掲載はここまでということで、ひとまず、ありがとうございました。今後ともどうぞよろしく。
古谷野孝雄ANGEL VOICE』/こういう言い方も何ですが、来るべき時は刻々近づいてるんですよね…。
小沢としお『ガキ教室』/前回とはまた違う意味で、仮面がきいている。シャツは…うん…。
稲山覚也てんむす』/三重在住者的には完全に地元ネタ回です。はい。
●内藤ケンイチロウ『ばかモン!』/最終回。口八丁で世の中渡ってく、というドラマツルギーは嫌いじゃなかったんですけどね。楽しませていただきました。


  • 範馬刃牙完結記念 板垣恵介ロングインタビュー」掲載。やっぱり面白いのは、担当編集者だった頃の沢編集長とのエピソード。“作品が生まれる”熱量感じさせられる。