週刊少年チャンピオン2019年43号

●実樹ぶきみ『SHY』/うーん、早々にまたこの戦闘中回想パターンか…。私としてはまんま二次創作出身作家の悪癖って印象なのだが、今時分のキャラ萌え先行、それをネタに設定追加(「掘り下げ」ってか、苦笑)するのが物語、てな認識の読者にはすんなりハマるのかしらん。/そもそもマンガにおける回想表現って、構成力のない作家がやると羅列と停止でしかなくなっちゃうんだよなー。逆にいえば、技巧を問わない読者においてはどんだけ低レベルな描写でもエモさ()保証されてるんでしょうけど。

渡辺航弱虫ペダル』/以前も言ったが、やはりロードレースで溝のふち走った主人公描写は、作者のMTB経験からきてたのだろう。

夢枕獏(原案:板垣恵介、挿絵:藤田勇利亜)『ゆうえんち─バキ外伝─』/力士強え!て、外伝小説の方でこれだけ盛り上げて、本編は大丈夫なんだろうか。

板垣巴留BEASTARS』/ある意味同類のレゴシよりも、越境者であるそっちに惹かれてしまうか。惚れた、ということではあるんだろうが。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/コナンパロのこのキャラも登場だいぶ古いよな。 歩道でずっと立ち話してるわけだが、構図が芸であるよ。しかし、アニメ自体が浦沢義雄脚本のカオスな回って時に掲載かぶっちゃったのはどうなのか。

●村岡ユウ『もういっぽん!』/ためて見開きからの、このヒキ。フラグかなー、どうかなー。

桜井のりお『ロロッロ!』/母親出てくるのか!科学者と元軍隊の夫婦とロボ娘…まあシリアスにはいかないだろうが。

●暦『娑婆王』/娘の復讐してる父(らしい)。

●山本真太朗『おかんとオレ物語』/読み切り。母と息子。

●古田朋大『謀略のパンツァー』/もう何が何やら。

梶原一騎荘司としお『夕焼け番長』/リバイバル掲載。今読むとだいぶ危ない作品だが、アンチ手塚としての梶原一騎という要素をプリミティブに出すとこういうものなのかも。インタビューでも壁村耐三と梶原一騎の交流について触れられてるが、『ブラック・ジャック創作秘話』周りでは梶原の存在まったく匂わされないというのも、意図はされずともそういう脈絡よね。/リバイバル掲載は今回で終了。個人的には面白い企画だった、“歴史”を考えさせられて。

●縹マサキ『レイの彼氏』/読み切り。幽霊彼氏。