週刊少年チャンピオン2018年33号

●齋藤勁吾『アカトラ』/新連載。ファンタジー幕末アクション。チャンピオンらしからぬ(?)普通、一般的なノリと導入で誌面的に新鮮ではある。全体的な構成はいいとして、バトル描写に注力しきれていないのはやや難。

渡辺航弱虫ペダル』/こういう見得を切れるのも二人の信頼関係ならでは、なんだろうけれども。

●中村勇志『六道の悪女たち』/100回記念センターカラーで、サブタイトルはメインヒロインの名前で、内容はなんか浦安鉄筋家族みたいなノリですが。

板垣巴留BEASTARS』/歌番組なんて文化もあるのか。リズの発言はさすがにブラフだと思いたい…こだわっていた“友情”もないので。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/“みんな”単位ではなく、おのおのが点在している世界なんだよな。それがコミュニティのリアルでもあるんだが。

増田英二『週刊少年ハチ』/ああ、そこまで利に回収するのか。実際、担任の言うことは間違ってないと思うんだけども、“外部”に向けて言うことじゃないんだよね。そこでおはなしとしての内実と、設定上見ざるを得ない“世界”の部分で背反きたしちゃうわけで。

●灰谷音屋『ジュニオール』/この風貌で曲芸キャラというのもおもしろい絵面ではある。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/サービス回なんだろうけど、しんどい。

桜井のりお『ロロッロ!』/サービス回なんだろうけど、それじゃない。

佐藤タカヒロ鮫島、最後の十五日』/勝負の分かれ目は、それぞれが受け継いできたもの。敗れた側も道を疑うでもなく、なお邁進するべく克己という光景が熱くてよい。そして、一日を残して神との対面という戦慄。/作者急逝のため、連載はここまで。熱い、力強い作品を、ありがとうございました。できれば最終巻の付記等で、今後の構想についても明かしてほしい所だが。

●重本ハジメ『逆襲インフェルノ』/武器化能力は作者の画力的にも映えそうなビジュアル。掲載位置的に不安なんだが、本当終わらねえでくれよ、熱いしおもしろいし巧いし。

森田将文『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』/攻撃がド派手だよ、バトルマンガな戦況だよ。援軍が一人一派に、という展開かな。

石黒正数木曜日のフルット』/クリーチャー漫画。


  • 投稿コーナー最終回。で、次号からは50thアニバーサリーとして過去も含めた掲載作品についての投稿を募集と。あすなひろしについて送っていいんだな!

-巻末コメント、個人的にアレな作家二人のみそろってそっけない定型一行コメントってのがまあアレ。