劇場版『いばらの王』見てきたんですけれども。

一応、ビーム掲載作品つながりってことで。
えー、劇場版『いばらの王』ですが、展開が原作とは丸っきり異なりました。私、単行本は所持してないので記憶で言ってるんですけれども、とにかく話の筋が完全に別物だった。映画オリジナルの要素について言えば、正直私は全く楽しむことができなかった。
まあ2時間という尺もあることですし、連載作品ならではの情報小出しに見せてドラマ展開させていく、という手法は使えないのでしょうけれども。説明台詞や、バッドエンドじゃん、みたいなのはともかくとして、危機また危機つうんですか、水増しされたそれらによる、むやみやたらとバタバタした展開が気になった。これではキャラに魅力を感じられないのでは、というか、定型としての物語さえ見てとることができないのでは。製作者は原作の設定間借りしたものの、キャラや話はどうでもよく、ただただアクションシーンがやりたかっただけ、といった映画にしか見えなかったのだ、私には。



と、強ーい不満感じてしまったのも、同日その前に見た劇場版『トライガン』が、俺にとってはたまらなく気持ちのいい作品だったから尚更、なのかもしれませんけど、ね。
あ、ちなみに俺、『トライガン』は一度たりとも読んだことないですゴメンナサイ。でも、同じ作者の『血界戦線』は読みました。テイストがすごく気に入りました。そこに息づく世界に、どっぷり酔いました。
で、“それ”を求めて私は劇場版『トライガン』見に行ったわけですね。そしてちゃんとその、ソウルだか筋だか美学だかの諸々に、きっちり出会えたわけですよ、そりゃもう間違いなく。それ見て聞いて感じとった、匂いやら重力やら熱やらの諸々に満足しましたともさ、しっかりと。
うし、買うべ『トライガン』。



いやもうホント、なんで劇場版『いばらの王』ではキャサリンが化けないのかと!こう言やよかったのかしら。