コミックビーム感想

コミックビーム2010年6月号



須藤真澄『庭先塩梅』/表紙が美しいのぅ。新連載、といっても内容変わらず、ていうか今回続編みたいなもんだしね。この逆転?オチはなかなか(笑)。/そういえば呉智英氏は、ちょくちょくビーム(ていうか副編集長・岩井氏個人?)に“お褒めの電話”くれるそうですが、今回の「すべからく」は見逃して!/あと『振袖いちま』は腹黒テイスト込みで楽しい作品なので、この新装版広告信奉し過ぎないように!つい先日には自選短編集も出ましたが、やはり個人的には、未単行本化のアフタヌーン掲載作品群が…。あれらも『なげやり』なげやり1 なぁゲームをやろうじゃないか!! (BEAM COMIX)のエムカミ君担当だったみたいですけど。『ミミア姫』最終巻の件、おつかれっす。(どこで言ってんだ。)
ヤマザキマリテルマエ・ロマエ』/たしかに変だよなアレ(笑)。一度は行ってみたいもんです。そしてあの施設名聞くと、ゲーム帝国の“ワナナバニ園”ネタが浮かんで仕方ない私。
三宅乱丈イムリ』/わかりやすい図解、というか“地面に引かれた線”の絵に妙な存在感が。/こういう葛藤の場面なんかも、見せ方うまいんだよなあ。
新井英樹『SCATTER』/この面々をこの地平で描けるってのがすげぇ。ベビの悲哀は、きますなぁ。(喪男的に)
三家本礼『血まみれスケバン・チェーンソー』/序盤戦で『火の鳥 太陽編』思い出したり、朧さんのエロ服に爆谷的展開ひそかに期待したりした、俺のバカ!
鈴木みそ限界集落温泉』/仕手の喜び、ストーリー作り、そしてライバルキャラ登場。盛り上がってます。
唐沢なをき『まんが極道』/その昔、アニメ業界についてもあさりよしとおが似たような話してましたが…。和月伸宏が単行本で、〇〇はアシスタント(担当)さんのアイディアで〜、みたいな話書いたりもしてましたけど、実際そこの線引きも微妙かなー。とにかく黙って盗っちゃだめだよ、うん。
上野顕太郎『夜は千の眼を持つ』/連載再開。ひょっとしたら、とは思ってましたが。ひでえ、本当にひでえ(笑)。もう泣き笑いするしかねえよ。/この回、実際に単行本化する際にはどうするんでしょうね…。
●渡海(原作・夢枕貘)『大帝の剣』/第一部完。いろいろぶった切り、まんま「俺達の戦いはこれからだ!」エンドですが、そもそも原作も完結してない、もとい終わりが見えないもんなぁ。一枚絵が魅力的な作品でした。
●久寿川なるお『鉄ヲタ少女』/シリーズ読み切り。集客の話は、まったくもって正論。今やるなら“聖地”化ですか。/グラビアアイドルの撮影に使用、という実例は、松山せいじの鉄漫画で知った僕。
山川直人『澄江堂主人』/斎藤茂吉、いいお顔!
三好銀『冬眠しない蛇』/シリーズ読み切り。またいろいろと詰まってますな。エロってなんでしょうね、と柄にもなく。
タイム涼介アベックパンチ』/このサブタイトルと内容で、一話使うのがニクい。
羽生生純『千九人童子ノ件』/最終回。魅了しつつ、ラストまで突っ走った。ファンとしちゃ野暮を承知で、眼鏡について語りたくなりますな。