週刊少年チャンピオン2013年43号

増田英二『実は私は』/巻頭カラー。とりあえず背表紙の「ヒミツ系きゅんきゅんラブコメ!!」てアオリはどうよ。/このアホ父娘としては精一杯に美しい別れの光景ではなかろうか。新キャラはなんだ、修験者?アホの子?
渡辺航弱虫ペダル』/敗北に終わった上でなお、杉元も今泉も熱いな。同志だ。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/見開き単位で5連発くり返しネタって、もう。絵で笑わせるのは技術ですねぇ。ハイジネタは関係あるのかよくわからん。
藤近小梅『ペーパーブレイバー』/軌道修正、というか基本設定すら関係ない日常トーク回なのだが、笑ってしまった。
●重本ハジメ『雨天決行』/↑の制服話から続けての掲載で思ったが、学ラン主人公なのよね、この作品。ヒトキワ荘とは、人の際?/あとまあ越智善彦の『海の人』ってマンガでも、母さんと呼ばれて「その呼び方やめろって言ったろぉ お腹痛めて産んだわけじゃないぞ」ってやりとりがあったな、その謎も明かされないまま打ち切りだったなって、ぐすん。(想像はつくけど。)
佐藤タカヒロ『バチバチBURST』/なんか『嗚呼!!花の応援団』の前進山先輩がダブる、それこそ“馬鹿”という脈絡でも。
カプコン芹沢直樹バイオハザード 〜マルハワデザイア〜 SPECIAL EPILOGUE』/単行本完結にあわせての読み切り。猿面で怖いつったら『軍鶏』のあれかなあ。
小沢としお『777』/新章はドラッグ関連か。ナンバと違って明らかに“闇”描いてきますね。これは主人公も巻き込まれかけた、てことかな。
●村岡ユウ『ウチコミ!!』/ああ、こういう純朴さは素直に気持ちいいな、と思ったらボイン先生登場という、またエロっぽい要素が…。少年誌に合わせて、てことでやってるとは思うんですけれども。
平川哲弘『クローバー』/タイマンはったらダチですね、わかります。
●宮崎克・吉本浩二ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜』/読み切り。やっぱりドラマとは密度が違うよ空間の!/印刷所の話。「輪転機を止める」って、こういう状況なのね…。/今回も無茶苦茶やっててブラックもいい所、なんだけれども、それくぐり抜けた人達に支えられて今のマンガ市場がある、て一点は享受しとる身として否定できないわけでして。またこれが「18歳で富山から上京」「営業として8年間いろんな出版社をまわって」という時代的背景&個人史とセットで語られることの熱と重みがね。/あと当時の表紙&見開き予告に、あすなひろし青い空を、白い雲がかけてった』のカットが載っていてすごく嬉しい。不定期連載だったんだぜこれ。いい扱いじゃねえか、うわああ〜。読もう、ビームコミックスで!
古谷野孝雄ANGEL VOICE』/作中最後の試合になることが予想されるだけに、この一歩一歩抵抗重ねていく描写も読んでいてよりしみる。
木々津克久名探偵マーニー』/この作品に登場する役者、いやさ演者は軒並み大変ですなあ。子供のために、というのが救いになるという着地は好みです。


  • 表4広告が『解放少女 SIN』なのですが、シナリオ担当・遠藤正二朗がクレジットされてないのは何故。近年のゲーム体験の中でも一際重く苦いテキストの内圧を、エンタメとしての疾走感とともに味合わせてくれたライターの作品、ということで、私も期待しておるわけです。

SIMPLE DSシリーズ Vol.48 THE 裁判員 ~1つの真実、6つの答え~ ヒーローズファンタジア (通常版)