ビーム感想

コミックビーム2011年5月号
●背表紙、表紙、巻頭とアオリ文が「春」押し、エールですな。新連載が、この作品でよかった。


  • 朝倉世界一『春山町サーバンツ』/新連載。旅、から町、へ。やっぱりよい絵、見てて楽しい。/公務員の出す情報誌といえば、私が子供の頃、地元の交番の巡査さんが出してた月イチ広報が、地元密着な内容で異様にこりまくってました。担当者異動と同時に、普通の味気ない代物になっちゃいましたが。
  • タイム涼介『-I.C.U.-』/冒頭、ん?『Q.E.D.』?/ミッションものアクション、になっていくのかな。
  • 三宅乱丈イムリ』/そういえば単行本広告の文面、帯文と微妙に異なるんですな。/この分だと、道具装備と激突も案外近いのか。
  • 上野顕太郎『夜は千の眼を持つ』/『さよならもいわずに』10万部突破か、すげー。(ビームコミックス的にはすげーんだよ!)でも『夜千』と『謹製イロイロマンガ』も読みなよ!本当に!おもしろいから!/恒例無茶な教室シリーズ(勝手に命名)ですが、フォーマットがなんだか少女モノに変更されたのでがんばれウエケン!それとも“シャワーシーン”やりたかっただけか!/こんな時、仔猫は定番。
  • 志村貴子放浪息子』/中学卒業。本当、どこまでやるんだろ。それはそうと扉絵、土居は出てても岡は出ないのね…。
  • 三家本礼『血まみれスケバン・チェーンソー』/扉絵好きだなー。あっさり(?)新展開。冒頭、一瞬でも『自虐の詩』のお弁当に拍手、の場面ダブらせた俺の馬鹿!
  • 唐沢なをき『まんが極道』/ま、でも実際に雑誌最盛期の読者世代に向けた作家&作品の方が、単行本の売れ行きでは稼ぎ頭になったりしますしね。マガジンで今やってる金田一とかGTOとか。あ、俺もマキバオー買ってるか。
  • 鈴木みそ限界集落温泉』/議論回or会話回。流れも内容も、うまいこと読ませますなぁ。なんだ、バーチャルコンテンツとでもいうのかこれは。/フリー、ピクシブ、なんてセリフも出てきますが。『銭』の同人誌編から6、7年でまた状況変わりましたよな、敷居の低さとか、とりあえず量とか。
  • 須藤真澄『庭先案内』/うむ。作者はじじいとガキが好きなんだな、わかってたけど。そして、家族の温かい情景とかも好きなんだな、そりゃそうだ、うん。
  • 武内優樹・おおひなたごう『まほう少女トメ』/最終回。なんというか、ホラーなのに妙にロジカルでおもしろかった。ホラーとしては邪道、なのかもしれんが。
  • 三好銀『海辺へ行く道』/無邪気も怖いね。高校の時、教育実習を終える大学生へのプレゼントでマネキン持ってきたやつがいて、ふざけてベランダから落として没収されて、先生から学年じゅうまとめて「狂ってるよ」と起こられたのも今ではいい思い出…なわけがない!
  • 松田洋子『ママゴト』/そら(泣)…いやいや。いるだけで、か。うん。
  • 鮪オーケストラ『マグロ交響曲』/なんか『富江』の、酒樽に富江つけて酒にしちゃう話思い出した。(サブタイトル・もろみ。)
  • 市橋俊介『敗北DNA』/そう思ってる人は、たくさんいると思うよ→最終ページ。
  • しりあがり寿『海辺の村 discontinuous day』/震災受けての短編。転換点、てのは確かかもね。最後のページは、いや見えるけど、と田舎の出な私は思いますが。/以下余談。戦況でも調印でもなく、玉音放送の日を終戦記念日とするお国柄ですが、ここで再度“戦犯”産んでハイおしまい、なんてことにはしないように、心がけたいもんです。
  • 河井克夫・市川ラク『趣味の店 ヨーロッパ』/最終回。いろいろとおもしろいイメージ見せつけられてきただけに、最後がこれってのは興ざめかなあ、個人的には。
  • 金平守人『がけっプチ漫金日記』/最終回。今月は震災の体験描いた、市橋・金平がまとも(?)だった…いいんじゃないでしょうかね、たまには。/描いてる身が救われた、てのは他の人も言ってました。いや、すめらぎ琥珀氏ですが何か?

●次号、カネコアツシ新連載開始&『テルマエ・ロマエ』付録付き。
MDS作戦、ビーム読者としては懐かしの面々に会えたのもうれしい。ペルが!ましろが!テーさんヨメン一人旅が!(一緒くたかよ!)/安永知澄が!クリストフ・クリタが!/エンブレつながりで越智善彦氏も描かないかなー、てあれは版権ものだっけ。/とりあえず、エビテンのチャリティーコーナーはのぞいてみよっと。