「fellows!」volume 11B
●大武政夫『ヒナまつり』/連載化。ヤクザ設定での“やっちゃった”ネタというのは、ビミョーに笑えない部分もありますが。(『みどりのマキバオー』あたりもやってましたけど、あれはホラ、あの絵だし…。)/開墾ネタも楽しいながら、ふと『ヴィンランド・サガ』の奴隷農場描写が思い返されて悲しい気分に。/うん、悪いのは僕だね!
●笠井スイ『ジゼル・アラン』/当たり前のこと、なんだけれども、この世界観にあっても落とし所はそこにおいてる、という点は、作品としてかっていいんじゃないかしら。ジゼルの力ではどうしようもなかった、船長の一件から続いてる話なわけですしね。/『乙嫁語り』2巻買ったら、『ジゼル』単行本広告入ってました。やっぱプッシュするなら『エマ』ファンに、なのかなー。個人的にタイトルは、「シリーズ」付いてた方が好きでしたが。
●犬童千絵『三鬼本家の食卓』/新連載。これは告白から。ホームコメディの導入としてはよさげじゃないでしょうか。割烹着はいいね。
●森薫『乙嫁語り』/いやもう市場の描写が。盗まれた物返ってくるあたりは『インドへ馬鹿がやって来た』ダブっちゃいましたが(笑)。/で、えー?こっちもこんな展開?まあ主人公側も、恋愛結婚ではないわけですけれども。
●森薫『シャーリー・メディスン』/たった10ページの中にいろんなかわいさがつまってて、きゅーん、てなった。
●冨明仁『玲瓏館健在なりや』/…なんだこりゃ。『スペースシェフ シーザー』や『ドカコック』もぜひ!(→id:genbara-k:20100520)、て違うか。/しかし、これもフラグ立ってますな。(修羅場の前フリみてえなもんですが。)彼女さんは、初回の回想以来の登場ですかね。正直言って、次回が楽しみだ!
●長崎ライチ『ふうらい姉妹』/これは『家裁の人』で使えるな!>額あじさい。
●なかま亜咲『健全ロボ ダイミダラー』/いろいろとひでえ。だが勢いは本物だ!(一気に読んじゃった。)
●梶谷志乃『高慢と偏見』/私的にこの人の作品の印象は、やりとりでテンション上がってく→爆発→飛んでっちゃう、みたいな感じで、ハマるとすごく楽しい。/今回のは設定的に、『世界制服』の一編がダブって見劣りしちまいましたが、今後も見ていきたい芸風です。
●近藤聡乃『うさぎのヨシオ』/よもやコマの外のこれが!
●原鮎美『でこぼこガーリッシュ』/ちょっと『ふうらい姉妹』入ってないか。
●百名哲『演劇部5分前』/これ、太田光の場合は演じたのも一人で、なんだよな。うーん、演劇部のイメージかぁ…。/なんか『CLANNAD』とか『Maple Colors』とか浮かんできたんで止めとこう。
●嵐田佐和子『Re:Re:』/これ、俺も携帯はバイブ機能にしてるんで“わかる”つもりですが、着メロ派の人とかどうなんでしょうな。/て、ああ、だから三国志。
●宮田紘次『ヨメがコレなもんで。』/エロいねぇ、設定も描写も。
※ハガキ紹介コーナーは、今回のキャラ陣が終了。わりと好きなノリだったんで残念。
私は声を大にして言いたい。「Fellows!」編集部が出しておる単行本は、「Fellows!」掲載作品&執筆作家だけのものではないんだよ、と。
ていうかだね、その場合の該当作品てのは、たとえばもりもと崇『難波鐘異本』ですよ、時代劇画誌「斬鬼」連載の!たとえば岡崎二郎『大平面の小さな罪』ですよ、「ビッグコミック増刊号」連載の!両方とも担当は森岡氏!(『難波鐘〜』は共同担当。)ありがとうごぜえますだぁ(ひれ伏して)。
というわけで、読もうビームコミックス(レーベルから出てるそれら)!ていうか、誌面に単行本広告入れてくださいよマジで。もったいないですよ。しかも、もりもと崇と岡崎二郎ですよ?どんだけもったいないんだ、て話ですよ。