Fellows! volume 22

百名哲ありがとおおお!!!
演劇部5分前 1巻 (BEAM COMIX) 演劇部5分前 2巻 (ビームコミックス) 演劇部5分前 3巻 (ビームコミックス)



というわけでFellows!連載、先月完結巻発売の百名哲『演劇部5分前』全3巻。あらためて読み返して、やっぱりすばらしかった。『あしたの弱音』『アベックパンチ』で泣けた!とか、『けいおん!』見たことないのに「Utauyo!!MIRACLE」聞いてうるっときた!とかいう俺にオススメ!心に着火する青い春!
アベックパンチ完全版 上巻 (ビームコミックス)アベックパンチ完全版 中巻 (ビームコミックス)アベックパンチ完全版下巻 (ビームコミックス)  TVアニメ「けいおん!!」オープニングテーマ Utauyo!!MIRACLE(初回限定盤)



でまあ、私では及ばないたまごまごさんのレビューはこちら。そうそうそうなんですよ!言っていただいてありがとうございます。
ダメで滅茶苦茶な彼女たちに、小さく火が付いた。「演劇部5分前」
(質で及ばないのはしかたないにしても、速度と深度でおよばなかったのがくやしい雑誌組の私ですよ。気づかせていただき、ありがとうございます。)



なお、この作品の担当編集・森岡氏は、Fellows!連載陣では高田築&長野香子を担当、さらにもりもと崇岡崎二郎の新装版を出したという、絶対いい人俺的に。
野ばら 1巻 (ビームコミックス)ノラ猫の恋 1巻 (BEAM COMIX)  難波鉦異本 上 (BEAM COMIX)大平面の小さな罪 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)



というわけで。その連載誌であるところの「Fellows!」感想を書く気にまたなったよ!単純です。



●佐野菜美『坂本ですが?』/読み切りから連載化。俺、一番おもしろかったの先生の述懐(?)だったんですけど。誌面的にも、設定で見せるコメディは難しい印象ですが。
宮田紘次『犬神姫にくちづけ』/不憫萌え。このベタな妄想で、しっかりくすぐってくるところが好き。
樫木祐人『こびと日和』/シリーズ読み切りから連載化。『くじら日和』『おかめ日和』『かみさま日和』に続く、第四のひらがな日和(意味不明)。/漢字表記だと差別問題うんぬんだから平仮名、とかいうのは邪推ですかね。/ポンカン、柿の葉、ノビルに星空。ファンタジーとしての“田舎”テイストと小人文化というメルヘン設定、そしてそれらを一つの世界観のもと、映えさせてみせるこの絵力。好きですね。歩んでいってほしいなあ。
笠井スイジゼル・アラン』/「エーテル」の単語にときめく元少年少女は実在する!俺とか。リュカもまた別の道を行く、のかな。
●紗久楽さわ『かぶき伊佐』/扉絵すげえな、骸骨の舞って。ある種「宣言」か。/というわけで、うって変わって闇展開、なのですが画面から作者がノって描いてるの伝わってきますねー。いい。
丸山薫『事件記者トトコ』/一話冒頭のアレが小者とか、えー。マイクを奪って「ノーコメント!」と叫んだのは蝶野正洋。百合展開はありですね。(えー)
●緒方波子『鹿娘清美婚姻譚』/新連載。異種間婚といえば、山上たつひこの虫と結婚するやつが私的にはトラウマ級でしてねぇ。動物かわいいコメディ、になるのかしら。
長崎ライチふうらい姉妹』/とうとつくんに感じる上野顕太郎臭。(←ほめてる)
入江亜季乱と灰色の世界』/「ただいま」ということは因縁があるのかね。これで決着があさって方向だったりしたら・・・それもまたよし。オチは想定外だこりゃ。
森薫乙嫁語り』/結婚式回再延期、ということでアミル&カルルクのイラスト集的日常描写回。これはこれで見れるもんだから困っちゃう。シメで同衾する二人のえも言われぬおねショタぶりが、よいね!
天乃タカ『ましまろ文 ガール』/まっすぐな視線を向ける瞳の中に星々。このど直球さがいいのよ。あと、お園さんの格好はもはやエロスだと思います。
近藤聡乃『まきもどし』/読み切り。難しかった、という言い方もあれだが。でもこういう発想出てくるのは見合う技術あってこそ、ですからね。この誌面に置いておくのも大事じゃないでしょうか。
福島聡星屑ニーナ』/ここで狂言回し来るかー。しかし逆流とは。絆の描き方がさすがですな。
室井大資『秋津』/シリーズ連載。あっ、マンガ家漫画だ。丁度いいくらいの関係、てのもある種この作品のテーマかもしれんね。
●高田築『補助隊モズクス』/悪い顔になったなー、いいねいいね。タイトルの意味は、これだけなんでしょうか。
●長澤真『瑪瑙之竜』/あらやだ、ババアかっこいい。ていうか、出したれよ・・・。
長崎ライチふうらい姉妹』/あらやだ、ザイ子ぼくとつ。ていうか、ツッコめよ・・・。
なかま亜咲健全ロボ ダイミダラー』/それで一話使うのかよ、と思いきや最後に懐かしい顔!・・・だが燃えきれねえ。
●梶谷志乃『初恋の過客』/読み切り。今回はシリアス・・・なんですが、相変わらず独特の濃さとズレでおもしろい。大胆な画面構成が、内容のハードさ&急展開ぶりといい具合にマッチしてますな。
●高江洲弥『Cage』/新人読み切り。耽美系SMエロスゴシック主従ラブストーリー、みたいな。絵柄的に印象ダブるのは駕籠真太郎だったりするんですが、個人的に。
●渡邉紗代『菊花騒乱!』/新人読み切り。きっちり普通のエンタメ作品に仕上がっているのが、見事でもあり多少物足りなくもあり。


  • 次号より冨明仁新連載。ファンタジー作品・・・か?