週刊少年チャンピオン2016年38号

●中村勇志『六道の悪女たち』/惚れさせ能力に対してその抜け道は発想になかった、というかそんなのあり?すわ怪物対決か。
渡辺航弱虫ペダル』/鬼の貌再び、つまり刃牙オマージュとかそういう。
福地カミオ『猫神じゃらし!』/水着回。体勢的にしっぽだけ溺れるんでは、という設定ツッコミも折り込み済みで描いてるなコレ。ロングショット=水着見せ多め。迷信オチというか、いきなり民話的シメに持ち込まれてちょっと驚いたよ日常。
増田英二『実は私は』/大敵(?)登場。これは『透明人間の作り方』の顔ですね、生気がない、よってポンコツではない、たぶん。
荒達哉『ハリガネサービス』/いやー、笑った(すまん)。
木々津克久『WILDロア』/読み切り。動物の声を聞ける主人公の奮闘。猫の集会での宗教発生、力技でのにこやか救済、とおもしろいディティールの見せ方。認識の戯画化という物語性は、前作とも通じるか。
●瀬口忍『囚人リク』/大虐殺。ゲルニカモチーフの見開き。わざわざ幸福味あわせてから、というのはどんな美学だ、悪趣味か。原田が消えて内海が残るのかな…。
小沢としお『Gメン』/本人たちの苦境もさながら、周囲の親愛が切ない。今川焼売りのおっちゃんとかさー。
●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/いやもうどういう世界観とオチだよこれ、ノってはいるのか。
●掛丸翔『少年ラケット』/ラケットは相棒!(ボールは友達風に。)なんというか反面教師よなあ、相手も。
●伊藤智義・松島幸太『永遠の一手 -2030年、コンピューター将棋に挑む-』/前回から何言ってるのか本気でわけわかんなかったのだが、あ、コロコロとかのホビー漫画(という認識も20年くらい前で止まってるけど)の文法やってるんだ、と気づいてすっきり理解できた。こういうギミック補強のベタ展開も、少年の読み物としてはいいよね。
藤田勇利亜『ミドリノユーグレ』/空中映像というケレン味。こんな脅迫された所で、流血鬼みたいな平穏もなさそうだしな、しかし。
木佐貫卓『マル勇 九ノ島さん』/『放課後ウィザード倶楽部』の「死に覚えゲーだぜ!!」と並んでると、なんだかなあ。そもそも平行世界が消滅してのリスクって解説されてたっけ。あるいは主人公のいる世界自体も大元に別のが、という設定かな。
石黒正数木曜日のフルット』/同居人の存在は律せられるでしょうな、まあ。