週刊少年チャンピオン2016年40号

●ニャロメロン『ベルリンは鐘 ヤッホー!』/Championタップ!と並行で新連載。バカボン系というかメタネタ強いんだよなあ、やっぱり。サブタイトルを末尾に添えるフォーマットふくめ、文脈(≠今時分華やかなりし“キャラ”)をこそ扱うセンス感じさせるわけで。おもしろい。
板垣恵介刃牙道』/俺は寂先生がすごく好きなので、ピクルの逃走を見て一人笑う様がさすがだなあ、と思いました。そして、本部〜待ってたぞ〜。出陣の後ろ姿の隣ページ、キャラ紹介枠が稀代の瞬殺かませ役であれだが。
福地カミオ『猫神じゃらし!』/字を教わる猫、とやはりルドルフとイッパイアッテナ感ある。同じコマに収まる、騒いでるやりとりからそれに反応する外野への見せ方で生じる、距離感というか異層ぶりが空間処理として好き。
渡辺航弱虫ペダル』/二日目決着。御堂筋的にはリベンジで、背負う物語としても克服にあたるのかね。
●中村勇志『六道の悪女たち』/何このほのぼの空間。いきなり頭押さえるんだもんなあ、クロマティ高校化するのか。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/渾身の一撃も届かず。合気道じみてるな、もう。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/仁の家に向かって以降の、ロングショットとアップの切り返しで見せるこの構成力。コントというより風景の次元なのだが。オチはまたえらい着陸で。
増田英二『実は私は』/さらっと出してるが、会長もまた人と人外の絆により変えられた身であったと。だからこその、ここで悲しんで悔やんでやれる当事者なんだよな、現状の利用されっぷりはなんだが。そも親父さんは何処へ。
水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/ひっでえ、からの実は作戦だったという、民話的ものぐさからのゲームシステムにのっとった逆転という、無茶苦茶だけど嫌いじゃない。
●かわのゆうき『あ〜そぼっ!』/読み切り。だがしかしノリと言っていいんだろうか。
架神恭介渡辺義彦『放課後ウィザード倶楽部』/持ち込みOKなら何でもありだよな、もう。
●掛丸翔『少年ラケット』/ヒロイン紹介回、いやいや。このタイミングで登場してファムファタール感あるな。
●伊藤智義・松島幸太郎『永遠の一手 -2030年、コンピューター将棋に挑む-』/最終回。結局、題材の扱いが雑、につきる。腐女子ロリコン取り込みゃいい、でやったんならそりゃ“優秀”すなあ(ほめてない)。
藤田勇利亜『ミドリノユーグレ』/猶予期間ね…ラスボス城作りかな。ゆるキャラは親父かも、なのだがそういえば死体も見つかってないんだっけ。
木佐貫卓『マル勇 九ノ島さん』/あっさり明かしていいんだ。まあ二人に出会うのもくり返すことになるかもしれんのだが。
石黒正数木曜日のフルット』/適材適所、協力関係。いい話だなー。