ハルタ 2013-MARCH volume 2

  • 表紙が碧風羽じゃない。「Fellows!Q」と合わせてのこの刊行ペースだから、ですかねぇ。
  • 今号は804ぺージ、税別680円。
  • 裏表紙の『ハルタカルタ』、前号が「い」だったのでてっきりいろは順にやるんだと思ってたら、今号は「わ」だった。ランダムかよ。

●設楽清人『カバー・ストーリー』/宝探し、ともう作品タイトル関係ないよな。表紙絵は一応「宝物」しばりなのかしら。
●佐野菜美『坂本ですが?』/自己犠牲愛。いや、おかしい。
●菊池まりこ『カプチーノ』/男女両方ともこのノリだったら、かがみふみをレベルにキュンキュンなわけですが。背景のバラはイメージでなく現物だ。
森薫『シャーリー・メディスン』/読み切り。ベネットさんだってキメる時はキメる!お茶の味が想い合いの表現というのがよいですな。次号も登場。(『乙嫁語り』は休載…。)
樫木祐人ハクメイとミコチ』/山と獣。これまで和のムードだった食生活であるが、今回はハーブやバジリコやセイボリーを収穫してパンやパスタソースやピカタを妄想するのであった、ごくり。/やっぱり背景と、その中で立つキャラクターの描写が見事だな。リアル獣の無表情と大きさもちゃんと怖い。
●原鮎美『でこぼこガーリッシュ』/真面目な話、護身術で金的蹴りは難易度高いですよ。(『ツマヌダ格闘街』を読もう!)
●高江洲弥『誘い花』/読み切り。作者初登場時に作品の印象を、駕籠真太郎にダブる、と書きましたが本当にそっち系だなあ。こちらはグロさがない分、逆にそら恐ろしさが際立つ。「オチ」がうまいんだ、また。
久慈光久狼の口 〜ヴォルフスムント〜』/ようやく、ようやくここまでたどり着いた、が。巻末表見ると、少なくともまだ三回は続くんだな。
入江亜季乱と灰色の世界』/両親ともに最強なわけか。この最後の虫は最初に凰太郎についた一匹だったわけですが、さて。
丸山薫『事件記者トトコ!』/おむすびな上バイクかよ!(ビシッ)「恋仇」と書いて「とも」、は字面的に新しい。
佐々大河『ふしぎの国のバード』/新人読み切り。史実が原作という試みはおもしろい。紀行モノなら地方色が読みたいかな。
●畑田知里『新人読み切り』/新人読み切り。ロボット三原則を守った、ともいえよう。
長崎ライチふうらい姉妹』/いつから座敷わらしが和装だと錯覚していた…?てか、いるんだね。この二人の家ならいそうだ。/次号は休載で「初の長編読み切りを掲載」とのこと。*1
●高田築『補助隊モズクス』/新しい式神使い、新しい倫虫。本当、構成力あるわ。ページめくっててゾクゾクくる。/これが毎号載ってるってのは、個人的に購入動機として大きいな。
福島聡星屑ニーナ』/強ヒロイン二人。ピッピの涙が切ない。しかしここで歴史改変したら、彼女自身はどうなっちゃうんだろうなあ。
●長蔵ヒロコ『ルドルフ・ターキー』/演出がヒラコーっぽい、と感じた。批判じゃなしに。
●紗久楽さわ『かぶき伊佐』/また濃厚にそっちの気出してきたなあ。初期とは闇の深さが別次元だ。
●空木哲生『鴨の水かき』/どう転べば正解か、は誰にもわからないんだよな。しかし、ひとまずご苦労、でシリアスすませたら即ノリノリとは。いい上司ですなあ、たぶん。
中村哲也『魔街の坂』/ド根性。大見得切ってベタやれるのはいいことだ。
●犬童千絵『青とグランドワーカー』/爆破解体!浪花節!ネットネタ!これは週漫の『解体屋ゲン』路線と言ってよいのではないだろうか。
天乃タカ罪と罰』/シリーズ読み切り。始まりの原罪、救いに見せかけて続く地獄。おもしろい。
近藤聡乃『いつもの町』/読み切り。日常の一コマ、であるが圧倒的に夜の空気。


  • 小山愛子『ちろり』が「ゲッサン」から出張掲載。あっ、巻末コメントで「大場さん」が名指しされてる。

*1:でも@バンチに連載初回しか載らなかった作品もある意味…いや、あれは「打ち切り」か。