- 先日発売された入江喜和『おかめ日和』16巻より、弁当の図解。
- 家族6人分(主人公の主婦やすこさん、在宅男性二人、小学生の息子二人、幼稚園児の娘)。このメニューの作り分けと分配のディテールを見よ。そこに込められたキャラクターと描き手の想いを見よ。
- ちなみに、これにプラスアルファ乗っけたもうワンランク上、がすぐ後に登場しますがそれは実際に単行本を見よ。流せよだれ。
- そして、この図解の登場前には。
- この図解の登場後には。
- その「リアル」が物語の支柱となる作品で、だから私は好きなんだ、この作品が。
- 「おじいちゃんが入れ歯の修理をする話」も、この手のディテールが効きまくった傑作ホームコメディ回でした。笑いながら感動するしかないよ、もう。
- 先月出た新井英樹『SCATTER』より、料亭のディテール。
- このシーンにおける食事はあくまで「場」の役割であります。メニューも一品、一コマだけアップで見せたらあとは背景、なんだけれども、それを細かく描き込みます。アングルもころころ変わります。
- 焦点は人物なのだから、“見えにくい”角度こそが自然で必然なのです。しかしそれをこそ多様に、細かく描き込むというのは(資料写真撮影ふくめ)かなり大変な作業であることは容易に想像できます。
- その手間こそが新井英樹のこだわりであり、その「リアル」が物語に体重を加えるのです。だから私は好きなんだ、新井英樹作品。
- 『おかめ日和』は掲載誌「BE・LOVE」で残り4回と告知されましたし、新井英樹が『SCATTER』と同時連載している『キーチVS』も終わり近そうだし、寂しくなるなあ。