あー泣いた。あれだ、音無テラカッコヨスとでも言いましょうか。もう仕方ない、弱いんだわこーゆーのには。
そこに希望を見出だせる、そのこと自体が救いになりえる。その類いの“おはなし”再生産してきた書き手だからこそ、私は麻枝准のことをかっているのですよ。つよいぞ音無。
でまあ、その前の8話については、一切感想書いてない私なわけなんですけれども。やっぱり世界観や設定の部分では、何かこう、一つ筋としての魅力が通ってないんだよなー、と、涙とぎれたのち天使とのやりとり見ながら今回も思った次第。ギャグに生かせてる分には、十分アリなんですけどね。
ま、そういう“話に入ってこそ”という作品も嫌いじゃないんですけどね。その魔力(でしょ?)は。読み手として距離取れるからこそ、自覚的な耽溺だって可能なわけで。
直井の話あたりで、世界観とシリアスさのバランスが取れてない、よって感情移入できない、みたいな意見もチラホラ見かけたんですが、そんなこと言ってたら、『青い空を、白い雲がかけてった』(あすなひろし)とか読めねーじゃん、ましてや山松ゆうきちで泣くとか、と私なんかは思っちゃうわけですね。別にいいんですけど。
なんせ僕、今は亡き「空間コミックビーム」(※「コミックビーム」誌読者によるコミュニティサイト)上のブログにて、TVアニメ版『CLANNAD』9話放送後、風子シナリオの流れを『プロフェッショナル列伝』(山松ゆうきち)収録の短編群になぞらえて、「『糞餅魂』*1→『山崎ノウテンを撃て』*2→『牛乳屋鬼市』*3」なのだと、吹いてみせるような馬鹿だからね!