『おかめ日和』にも『だいすき!!』にも『ちはやふる』にも胸がきゅーんとしたよ、「BE・LOVE」最新号。鉄板だな、この3作は。あ、僕29歳男性。
新連載の伊藤実『アイシテル-絆-』は、まだ序章だよね。いや、俺ん中では(前作にあたる)『アイシテル-海容-』は、かなり評価高い作品なんですよ本当に。今は亡き(泣)空間コミックビーム掲示板での企画、2007年ベスト漫画でも、3位にあげたし。*1状況によりデフォルメされる“それ”が、あくまでも日常と地続きだからこそ衝撃的だったわけで。イメージ優先されるとどうも、というのが初回の印象。
で、こうの史代の新作読み切り『星のふる里』ですが、いやスゴかった。ヤバい気さえしました。
マンガ評論番組・BSマンガ夜話にて高野文子が取り上げられた際*2、作品集『棒がいっぽん』に対して夏目房之介氏は「日常に価値がある、ということが描かれてるんだけど、そこに危うさが現れつつある」といった発言をしてました。で、私も今回の読み切り『星のふる里』に対して、なんかそういう印象受けたんですね。位相として近いもの感じました。
とはいえ、それでも話の最後には“オチ”をちゃんと(?)描くあたりが、なんというか、こうの氏の「マンガ」観?作家性?ただ、それも今回は(『この世界の片隅に』とは異なり)“ズレ”に見えかねないんですよなあ。好きですけどね。