本日夜から3日間、三谷幸喜脚本「わが家の歴史」放送ですね。

皆さん、三谷幸喜脚本の人形劇「新・三銃士」(教育テレビ・金曜18時から)はご覧になってますか?おもしろいですよ!
子供向けの作品とは、その場しのぎの即物的暇潰し、などではございません。子供が“その後”の人生上にて行う、「記憶」という形での鑑賞に耐え得るもの、その際に本分としての道理とトキメキ、技術としてのセンスとさじ加減を認められるものこそ、価値あるものとして、そう呼称するにふさわしいのであります。*1
新・三銃士』でいえば、まずは子供向けの活劇・ユーモアとして一つ立ってるんだけど、苦みや毒もくっきり仕込んであるんですな。そこがいい。立派。ガキの時分にこそ、ちゃんと頭にそういうものを植えつけなアカン。その内キミたちもわかる時が来るよ、あのゾクリとするような色気、“悪さ”“いけなさ”を見せてくれた女性、もとい人形は、アンパンマンと同じ人なんだって!
というわけで『新・三銃士』、4月からは、NHK総合で日曜朝7時45分より、第1話から放送中!見始めるなら今!
三谷脚本大河ドラマ新撰組!』後半の、群像劇ぶり、怒涛のうねり、伏線とメタファーの嵐、これに酔える俺様の頭とセンスの良さってば!の快感まで含めて思い出せ!



で、今夜からは、三谷幸喜が手がける大作『わが家の歴史』ですよ。フジテレビ系列21時より、3夜連続、計8時間。昭和という時代を描いた物語。楽しみだ。
三谷氏は、「古畑任三郎」以外のドラマ、言っちまえば「総理と呼ばないで*2「今夜、宇宙の片隅で」「合い言葉は勇気」3作の視聴率がふるわず、近年フジ系のドラマは「古畑」以外手がけてませんでした。*3(フジテレビ関連の活動としては、映画作成の方にシフトしてた、てこともあるんだろうけど。)でもここに来て“フジテレビ開局50周年特別企画”の大役。いやさ楽しみだ。三谷幸喜脚本のドラマだもの、待ってました!ですともさ。私は3夜とも、リアルタイムでの視聴は無理なんですがね。食うなぁ、DVDメモリ。
なお、主人公となる昭和の家族の母役は、富司純子氏です。栄ばあちゃん再び!『サマーウォーズ』ファン必見!ちょっと違う。



ちなみに私、「わが家〜」について出ている前情報は、ほとんど見ていません。
ほぼ日刊イトイ新聞」では「わが家の歴史」プロモーション活動として、三谷氏の対談が掲載されており、読んだらおもしろいに決まってるんでしょうけれども、俺が見るのは放送後。あそこは2008年の「FNS27時間テレビ」の大オチ、“三宅恵介の定年延期”を先にバラしちゃった前科ありますからねぇ(苦笑)。
あ、「ほぼ日」コンテンツ中の「ほぼ日TVガイド」『新撰組!』編は、名作中の名作ですよ!



それにしても、裏に「ALWAYS 三丁目の夕日」ぶつけてくる金曜ロードショーはいかがなもんでしょうね。笑ったけど。

*1:個人的には、和月伸宏るろうに剣心』の“少年マンガ”ぶりに、同種の価値が見出だせますな。

*2:「総理〜」は今こそ再評価されるべき作品だと思います、マジで。

*3:役者魂!」なんて本来、どう考えても君塚良一より三谷が書くべき内容だろう。