コミックビーム感想

コミックビーム」2010年3月号

・巻頭でドラマ版『SOIL』特集。別エンドなのか。自治会長役・笹野高史の写真が、すばらしくキモい。

三宅乱丈イムリ』/事態に追い詰められるジリジリ感の活写。そしてラストの解放感に、おおおお。大ゴマが、きっちり魅せてくれてます。/復刊された『ペット リマスター・エディション』ペット リマスター・エディション 5 (BEAM COMIX)も大傑作ですよ!

志村貴子放浪息子』/なにこの天然ジゴロ(笑)。まあ私にとっては、このファンタジーぶり込みでの“日常”具合いが作品の味なんで、非常に楽しい話なんですけれども。/先月「見たい」と書いてた、BSマンガ夜話青い花』回見ました(途中でビデオ切れてたんすが…)。番組ファンの私がざっくり感想言うと、志村作品以外のマンガ挙げて、位置&脈絡づけの視界整理もうちょっとやってほしかった。というか、大月隆寛岡田斗司夫には『ラヴ・バズ』『どうにかなる日々』も読んで、そっちから爆撃かまして欲しかったなー。

鈴木みそ限界集落(ギリギリ)温泉』/ustream活用法その2。(id:soorce:20100205こちらの記事に続く。)/別に「アイドル」なんだから歌ヘタでも、なんてのは考え方が古いですかそうですか。/画のサイズで値段決定、てのもどうなんでしょうね。ちなみに某絵師さんがつい先日、15年ほど前にヒットしたエロゲーの原画を自サイトで競売にかけてて、高いのだと一枚7万円とかついてましたよ。

須藤真澄『庭先案内』/最終回…。(ショック)/でも!でも!これまでに比べたら、今回の姉ちゃんはるかにマシ!ハッピーエンドだ!/最後にきて、ファンタジー要素なしでした。16ページ短編集、ああおもしろかった&かわいかった。

・うすね正俊『砂ぼうず』/ふと思ったが、この描き込みとテンポって、資質的には越智善彦あたりマリーとエリーのアトリエ ザールブルグの錬金術士 Second Season(3) (マジキューコミックス)が近いのかな。(世界観真逆だけど。)

新井英樹『SCATTER-あなたがここにいてほしい-』/マンガ編集者、か。プロ意識バリバリ、作者の真骨頂な、熱いキャラです。/でも、この先どうなるんだ。実際、尻たたいて作品描かせる?

三家本礼『血まみれスケバン・チェーンソー』/わーいさーびすしーんだー(棒読み)。歯みがきとワキ毛剃りに、ちょっとフェチズム感じる。/「でもネロ様は暴君よ」とか「あれ…あれ…何か変だぞ」→アレとか「不良が…!!」とか、笑い所満載。あとユート君の幸福エンドが、まったく想像できません。

唐沢なをき『まんが極道』/まあ、そういうことですよね→ラストページ。

・市川ラク『わたり鳥の話』/作者が女性、てのと、話の設定の部分で、以前載った『冬の熱』冬の熱 (BEAM COMIX)とダブるんですが、見せ方はだいぶ違いますか。ストレートさは好感。/しかし、木材持ってスケボー乗れるかぁ?あるいはコレが「わたり鳥」?/画壇なあ。先日、NHKのニュースで「平山郁夫の絶筆が公開された」とかやってましたけど、あの人も海外じゃ作品まったく売れてないですしねぇ。

竹本泉『あかねこの悪魔』/余談ですが、「紙の魚」と戦う『図書館戦隊ビブリオン図書館戦隊ビブリオン (コバルト文庫)なんて本がありましてな。(未読)/書き割り(笑)。まあ私個人は、馬鹿話どんと来い!て人種ですけどもね。ノンフィクションやルポ名乗ってても、アレなのはありますし。

山川直人『澄江堂主人』/「自然主義漫画家」(笑)。すげえなそりゃ。あーでも『御緩漫玉日記』はけっこう、なあ。/余談ですが、変換の際は「すみえ」と入れてます。

羽生生純『千九人童子ノ件』/驚愕。呼吸も動悸もマジ乱れ。/ヒトかわいいよヒト→奈落の底に突き落とし、の地獄コンボ。/ヤバいよスゴいよ、もう泣きそう。

上野顕太郎さよならもいわずに』/ここまで読んできてると、自作の喪中ハガキがどうしようもなく切ない。それでも“読者”を意識してる、てことなのか。/そして忘れはしてても、消えない悲しみ。ラストページ、ストレートにくる。

・新田章『かぎっこ』/読切。ビームでは珍しく?さわやかに。終盤のかけ合い、いいですね。

タイム涼介アベックパンチ』/先月号といい、扉絵のヒラマサがエラいことに。正装カップル、ほろ付きトラックで運ばれる、の図はなんかよい。そしてチャンピオンリング、初めて気づいた(笑)。

金平守人『がけっプチ漫金日記』/僕も「じゅうはんでき」だと思ってたよ!あとエロ漫画家さんのセリフがかっこいい。

・「市橋俊介のふろって」/マジメな内容でした。(びっくり)


次号、ヤマザキマリテルマエ・ロマエテルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)連載化&読切で丸尾末広『踊る一寸法師』(原作・江戸川乱歩)。表紙でコラボ・・・はないか。