- 表紙は『地底旅行』、アオリは「“物語”の地平を、切り拓く。」先月号表紙『銃座のウルナ』のアオリ「辺境に、立つ。」から続いているような。ニューカマー勢。
●ジュール・ヴェルヌ・倉薗紀彦『地底旅行』/表紙&巻頭カラー。カラーページで小物類描写と、この点も前号のウルナ同様。焦燥の描写。
●丸尾末広『トミノの地獄』/連載再開。幻覚世界。
●伊図透『銃座のウルナ』/なんかザ・ワールド・イズ・マインのばあさんのエピソード思い出したり。北国という環境とエロの存在感のコントラストというかで。
●おおひなたごう『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』/タレと塩。素材の味もメニューの値段次第、というのは確かに…。
●山本健太郎『天女さま、すんません!』/新連載。偶像、寂れ行く町、その中での青春、と前作とも共通するモチーフですが、最後のふっ切れ方に笑った。ボーイミーツガール?
●カネコアツシ『デスコ』/要所で枠線からはみ出す絵がインパクトある。
●上野顕太郎『夜は千の眼を持つ』/連載200回、年表付き。落語シリーズでスターウォーズ×親子酒。師弟と書いておやこ。キャラ(を演じるキャラ)の顔芸をコマ分節で見せるおかしさ、で地口オチかい。最後は正面向いてしめるんじゃなくて、あくまで作中会話なのね。
●うすね正俊『砂ぼうず』/なんだこの、主人公設定?サクッと襲撃するシーンが堂に入っている。
●須田剛一・竹谷州史『暗闇ダンス』/休息回。浮かぶ思い出は闇でも。
●山田参助『あれよ星屑』/濡れ場回。この辺はビームらしい裁量という感じ。それと対比されるあの父親か。
●三家本礼『血まみれスケバン・チェーンソー』/脱走成功、まあ追われるでしょうな。唐突に百合(妄想)。
●三宅乱丈『イムリ』/この荒涼たる表情。サブタイトルはダブルミーニングか。
●朝倉世界一『おれは たーさん』/死は概念、ゾンビは生命、てすげえ世界観だな。それを支えるのもまた絵力。ワニは転生だったのか…。
●原百合子『中指のバレエ』/読み切り。憧れと成就の夢。
●久生十蘭・河井克夫『予言』/新連載。
●三好銀『土曜の夜空の贈り物』/読み切り前編。嫌われつつ売れる、というのはねぇ。
●山川直人『小さな喫茶店』/ヒロイン、髪がスクリーントーン!不思議系、という属性には回収されない語り口なのだ。