別冊少年チャンピオン2011年12月号

米原秀幸『サンセットローズ』/巻頭カラー。モーちゃんて。じゃあサンがハチベエで(チビだから)チェリーがハカセ?(髪の後ろがとんがってるから)/新参なめるも男をたたえるも、共闘するも裏切るも、それらみな生き様として見せての「海賊」なのだ。男で、悪漢で、どいつもこいつもカッコいい。意地も義理も欲でさえも、誰一人曲げることなし。
もりしげサクラサクラ』/センターカラー。普通のラブコメ、なんだけれども、この背景設定の上でしっかりそれ描かれると、やっぱり胸にくるものがある。喪失への不安も。個人的に、こういう切なさには弱い。
高橋ヒロシ武藤将吾・水島力也・平川哲弘『クローズZEROⅡ 鈴蘭×鳳仙』/「なんで入学したんだよ」てのは、まあその通りだよなあ。ただこの町の場合だと、そんなのが乱立してるしな。人脈が決め手かね、結局。
阿部共実『ブラックギャラクシー6』/6人そろった!特に変化なし。/うーん、これはオヤジくささなのだろうか。オヤジくさく描いたらオヤジくささだけど、いいキャラだし。マンガだから?いや、そもそもオヤジくささという概念自体がおかしい!と空灰のあの子やこの子なら言うね。/週刊少年チャンピオン次号より4号連続出張掲載、てもう出てるか。
細川雅巳シュガーレス外伝Ⅱ』/出張読み切り。入学試験・・・あったんだ、そんなの。ていうか、今回だけなんか宮下あきらワールドなんですけど。
板垣恵介・浦秀光・山内雪奈生『バキ外伝 創面』/前半の「狂気」とオチの「頭おかしいだろ(笑)」の落差がすごい。刃牙ワールドですなあ。
●吉木まさかず『ハダカノタイヨウ』/“マンガを手放せなかった大人”にとっては名言回ではないでしょうか。ある意味『編集王』的ノリで、だからこその少年マンガ。姉崎さんは一生ツンデレなんて知らなくてよいよ!
増田英二『幽楽町へようこそ』/読み切りセンターカラー。幽霊コメディ・・・幽霊?明るい異人、かな。やっぱりこの青臭さと温かさはいいもんじゃのう。
桜井のりおみつどもえ』/センターカラー2本立て。カラー扉、さりげに胸元の格差が・・・。/一本目。前回といいなんだ、ニセモノなら脱がせてもいい、てことですか。絵や声やセリフがあれだけど18歳未満は出てませんみたいなことですかぜんぜんちがうよ!多分。まあでも一番かわいいのは冒頭の無邪気な笑顔でぴょんぴょん飛び跳ねてるみっちゃんなんですけどね。(断言。)片目にらみはイマワノキワかな。/二本目。栄光の架け橋、ってまたなつかしい、お前いくつだよ。加藤さんには「匂い」なんですね。ペロペロは文字のみなのが勝因。ストーカーの件になると伊藤さんは無表情、加藤さんは汗かきながらともに立ち去る、と。/次号もセンターカラー2本立てとのことで、のびのび描かれているようなら何より。
佐藤健太郎魔法少女・オブ・ジ・エンド』/サービスシーン多め、と言っていいのだろうか。使命ってことは上層部みたいな存在がある?もうすでにこの惨状なんですけど。
車田正美手代木史織聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝』/獅子座編開始。これはいいボーイ・ミーツ・ガール・アンド・女騎士さん!
●萩織章仁・山田こたろ『スイソウ学のジジョウ』/読み切り前編。生き物入ってたら、風景としてはズレ生じちゃうんじゃね。「ジジョウ」の方もダブルミーニングかな。
●宮崎克・吉本浩二ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜』/78年といえば、作家活動としては完全に後期ですからなあ。この辺のアシスタント作業の記号化・統一化の話は量産のための効率化だとはいえ、逆に悲しくなっちゃう人もいるんじゃないでしょうか、俺とか。ページ抜く話も信頼関係の証明ではあるんだけど、前回描かれた時代性ふくめての熱気とはもう意味変わっちゃってますよね。たぶん、アシスタントの意識も。別に今回の語り手が個人的にどうこうってわけじゃないわけじゃ必ずしもないですよ?