- 付録ポスターの「地下闘技場力士絵巻」は何の再掲なんだっけ、と確認したら新宿駅に出した単行本広告か。そりゃインパクトはあるよな。
- 表2広告はダウンタウンDXの企画「芸能人バキ化計画」。
- 日向坂46って46人いるわけじゃないんですね…。
●板垣恵介『グラップラー刃牙』/セルフリメイク企画。初っぱなの大きなケレンでもあった食事描写、それこそ小池一夫や梶原一騎にも連なるディティールなり設定解説なりに重きを置いてないあたり、物語としてのリアリティラインがすでに別物ってことなんだよなあ。この点は作家性に限らず、時代性や読者論も込みでの話だが。末堂のビッグネームぶりよ。独歩は松尾象山っぽい。/作者インタビューでは刃牙1話についての話が、前号掲載の沢考史のそれとあわせて両面的に読める内容。
●板垣巴留『BEASTARS』/女性、もといメスのみなさんたくましいことで。ドンファンって呼称はありなの。
●桜井のりお『ロロッロ!』/勘違いネタの破壊力の強さで、ギャル先輩のかわいい一面とか新しい友達誕生とかがかすむよ。猫ぬいぐるみのお婿さん探し、微妙にBEASTARSとシンクロ。
●浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/「元気を売れなくなった」と政界を引退した猪木をリスペクトしての、国会議員のウンコが硬貨(現金)形というネタ。おい。
●西修『魔入りました!入間くん』/こうまで露骨に上目遣いで媚売られてお腐れ様はうれしいものなのだろうか、普通に喜ぶんだろうな◯◯◯◯とかは。それはさておき、この地割れなどやはり重本ハジメの画風のように見える。
●中村勇志『六道の悪女たち』/緊迫の状況からこの絵の落差は笑うわ。そういえば椰子谷は自滅状態で主人公から退いたんだっけ。
●村岡ユウ『もういっぽん!』/顔がいい(用法違い)。この重ねコマや枠線はみ出しも、構成力ある作家だからこそ読みやすく描けるのだよなあ。
●荒達哉『ハリガネサービスACE』/サイコの方がノリノリで描ける作家なんだから、恋愛担当キャラだけまともぶらせなくても。というか、これ系の展開ってファンには嬉しいの?
●阿東里枝『うそつきアンドロイド』/読み切り。無表情ヒロインと熱血男子のラブコメ、というと自分は『団地ともお』に出てくる二人を連想する体質になってしまっているが。展開のテンポと笑いのはさみ方が小気味良く、絵と構図と構成の使い方にも自覚的。上手い。
●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/もう8ページ連載形式に変えてもいいんじゃないの、『団地ともお』みたく。
●古田朋大『謀略のパンツァー』/修学旅行編、動物出すためだけのイベントだったのかな…。
●佐藤健太郎『魔法少女サイト』/役立つなあ、警察。しかしやり直すにしても火種は健在。
●中村たつおき『愛か肉か』/読み切り。ギャグ。顔芸ラブコメ。
●灰谷音屋『ジュニオール』/最終回。前回の内容で、長いスパンの伏線を見事に畳んだな!と思ってたら予想外のオチだか落とし前だかだよ。物語としては前回でやりきり、最終回は美学で痛快に結ぶと。最序盤の未回収の伏線を最後にちらつかせるのも、このカタルシスの後ではショーマストゴーオン、カーテンコールの凱歌とも映るわけで。/いやー、上手い作品だった。面白かったです、お疲れ様でした。正直このレベルの新人作家なら、他誌で描いた方が正当に評価されるし売れるだろうとも思える。
才能主義で技巧フェチのチャンピオン読者なので猫神じゃらし!とジュニオールは全話感想書いている(はず)
— 原原カカリヤ (@genbarakakariya) 2019年7月6日
●鴨川つばめ『マカロニほうれん荘』/リバイバル掲載。今見てもこのギャグ連射ぶりはすげえな。このヒロインがかわいい、という感覚はまだ通じるんだろうか。
- 壁村耐三についての編集者座談会掲載。才能の功罪。
- レジェンド作品は『ミッドナイト』『ゲッチューまごころ便』。
- 次号、創刊50周年記念号。リバイバル掲載は『ドカベン』。