「アイドルマスター ミリオンライブ!」3rdライブツアー・大阪2日目雑感

やあ!アイマス10thライブの時は、翌週に読んだ『たそがれたかこ』5巻で描写される“ライブの情景”が心情的にシンクロしまくって、涙目になったもんです。(挨拶)
たそがれたかこ(5) (KCデラックス BE LOVE)
そんなわけで、そのくらいの体裁で生身で。「アイドルマスターミリオンライブ!」3rdライブツアーで見ることのできた2公演のうち、大阪2日目の感想をセットリスト見てふり返りながらゆるくしたためます。ライブビューイング利用、最後尾で着座デフォルトの身です。ゆるい語りです、よろしく。


  • 大阪2日目(3月13日)

●毎度利用している地元映画館のライブビューイング。1stライブでは空席もかなり目についたものの、2ndライブではほとんどの席が埋まり、そしてこの日は全席売り切れ!やったぜミリマス。
●シルエット小鳥さんの挨拶から全体曲「Dreaming!」で開幕、続いて各人の挨拶。さて、ミリオンライブのゲーム中にて私が一層気に入っているアイドルの一人に、野々原茜というキャラクターがおります。その中の人・小笠原早紀氏の大規模ライブ初出演を、この日は楽しみにしておりました。小笠原氏は最初の挨拶から涙まじりの声になりかけたのを、うざかわアイドル茜ちゃんの元気よさで、プロちゃんやっと会えたねー!とにこやかに叫んでこられてこちとらグッときましたよ、ええ。今回のツアーでは大規模ライブ初出演となる13人をふくめた、「アイドルマスター ミリオンライブ!」オリジナルキャラ・ミリオンスターズの37人全員がいずれかの公演の舞台に立ちました。アイマスの派生、デレマスの後進たるミリマスは、こういう形での“物語”に邁進しているわけです。
●で、大阪2日目の公演を見てちょっと感じたのは、自分は途中参加である、という引け目である。これは公演自体の問題ではないのだが、全7日開催ツアーの4日目、同じ会場での2日目にあたるステージのために、ツアーの中での自分の見れていない前提の存在はどうしたって感じるわけだ。あと当方の完全な引け目として、CD最新シリーズを全部は聞いてなかった、というのがある、すまぬ。ステージの物語を十全には追えてないな、もったいないな俺、という感触はちらちらありました。こちらぬるい感想記事となります、以下よろしく。
●とはいえ、ステージは掛け値なくよいわけで、満足できるわけで。挨拶後は、愛美氏&藤井ゆきよ氏という安定のデュエットによる「エスケープ」、続けて村川梨衣氏の電波曲「Up!10sion♪Pleeeeeeeeease!」と続けざまの高揚感からの、小笠原氏「プリティ〜〜〜ッ→ニャンニャンッ!」。かっけー、イカれてるぜ(※賛辞)、やったね茜ちゃん!のつるべ打ちである。お向かいデレマスアニメの主題歌的に言うと、走りだーそう♪である、よい。
●その後も、定番ナンバーによる強さが続行。山崎はるか氏、Machico氏、村川氏、愛美氏による「Sentimental Venus」、渡部優衣氏、山口立花子氏、夏川椎菜氏、小笠原氏による「PRETTY DREAMER」は、曲自体はおなじみながらもふり返ってみるとおもしろいメンバーの組み合わせ。亜利沙&ジュリアはそっち?莉緒姉&茜ちゃんはそっちかー。リーダーコンビの一人・渡部優衣氏による、楽しさの圧力「ハッピー☆ラッキー☆ジェットマシーン」にて第1パートは幕。
●そして始まる大阪ステージ特別企画、朗読劇もとい新喜劇。とにかくもうコテコテやがな!一瞬のスポットライトに照らされる悪役三人組(渡部氏・藤井氏・愛美氏)のバックショット、演技も素と変わらない体のオーバーアクション村川氏、戸田めぐみ氏の寒さ(演技だよ!)に真顔アップの末柄里恵氏、あたりがツボでした。村川氏ことりえしょんはね、MCでも藤井氏のぞんざいな扱い(ボケ)に「バカバカバカー!」とバタバタしながらツッこむ様がね、本当ムードメーカーだよなあと。
●765曲カバーパートは硬軟入り混じり。ここもそれぞれ歌とキャストがおもしろいあて方でした。麻倉もも氏、夏川氏、山崎氏による「おとなのはじまり」。演じるアイドル的にはかわいらしい組み合わせだが、ミリマスの赤・春日未来もそこなのか、アホの子だからか。田所あずさ氏、愛美氏、戸田氏による「自転車」。そりゃあさわやかだよ、イカすよ。風花役・末柄氏の入る「風花」、よきかな。
●いやー、「夜に輝く星座のように」カッコいい!765カバーパートにて山口氏と共に、切ない系バラード「またね」を歌った渡部氏と村川氏の持ち歌たるデュエット曲は、ゆいトン&りえしょんはこれほどにカッコいい。ゆめゆめ忘れるな!
●戸田氏の「Get My Shinin'」。これはね、アルバムで初めて聞いた時正直思ったものです、ライブには向かない曲だと。ラップ、アメリカンテイストの曲調の交じるこれは、他のアイドルと同じステージでやるには異質であると。本当、おのれの不明を恥じるばかりです。舞浜歩というキャラならではの、抜けてる所もあるけれどアメリカ帰りのダンサーという“カッコよさ”のソウル(とここは呼ぶべきだろう)のこもったこの曲を、ステージ上で朗々と歌い上げる戸田氏はとてもカッコよかった。MCパートも自らの歌声で担い、その歌詞にあわせて空に手を伸ばす様は素敵だった。もう一つの持ち歌、2ndライブで披露された「ユニゾン☆ビート」の楽しい盛り上がりとあわせて、アイドル・舞浜歩の生き様であり物語を描いたステージに見えたのである、しっかりと。
●しかし、アイマスライブ見るととりあえず私、部分部分で記憶ふわふわしてるんですな、集中力もたないというか刺激強いというかで。愛美氏の「流星群」も、今回特にクライマックス近くということもあって“迫力”の印象が強くて、けれども爽やかでもう。
●最後のソロ曲は藤井氏「フローズン・ワード」。続いてリーダーユニットである、渡部・藤井両氏による「ココロがかえる場所」。そして各人の最後の挨拶へ。茜ちゃんお疲れ様!りえしょん今回は通常モードだね!というのがまず個人的にはあるのですが、やはりここでは大阪公演のリーダー二人、藤井氏と渡部氏が印象的でした。
●藤井氏の涙もろさについては、これまでのライブで氏を見てきた者として知っております。しかし、今回は泣かれなかった。いや、落涙はあったかもしれないけれど、明らかにこらえてられました。歌っていても、他のメンバーの挨拶を聞いていても、挨拶をしていても。CDドラマにて、ギャル風ながら実は感激屋、という所恵美のキャラクター演じていた藤井氏の涙を、そのまんまだ!適役だ!という目線で見ていたのが前回のライブまで。今回の挨拶終盤の、自分は泣き虫だともうバレているけどミリオンのみんなが本当に好きだから、という早口の叫びに込められていた、こぼさずに守っていた感情。それを見ていたんだ、という気にさせられたわけですね。リーダーの、メンバーの中の一人の、人の好(よ)さ、を最後のこの時に目の当たりにして、ステージの良さに重ね合わせて。背後にそれがあったものを。
●そして、もう一人のリーダー・渡部氏は自らのことを話されました。氏はかつてこの会場で行なわれた声優のライブを見てその夢を志し、当時家族からは反対されたけれども、今、声優としてこの場でライブをしていて家族が関係者席に見に来ている、と。それはまさに今回のライブツアーのタイトルでもある「BELIEVE MY DRE@M」なのだと。私は素直に感心しました。それはすごいよ、リアルとして、“物語”としてすばらしい事だよ。ちょっと泣きました。歳だし。
●そして、ラストパート「Welcome!!」「Thank You!」へ。めいめい自由に動き回る光景はいいですね。それまでにこのステージ上で、様々な感動を見せてきた彼女たちなればこそ。



というわけでした、楽しかったです。幕張1日目雑感に続く、はず。