「アイドルマスター」13話補記(というか12話雑感)

  • BS11・1月7日0時30分より

BS11のセレクション再放送企画「お正月だよアイドルマスター!」第4夜は13話でした。さすがに明けて七日目ともなると「お正月だよ」の呼び声も微妙だし、そもそも3日前に本放送枠で13話放送したばかりなんだけど、録画したそれをうっかり消した身としてはただただありがてえこってす、なのです、はい。



13話見ての雑感は3日前に書きました。で今回は、13話につながる、実際つながった雑感の話をば。
13話を消してしまった後、私はみじめったらしく12話を見ていたのでした。そして、この回冒頭の美希が来ない状況で「私たちが騒いでもどうにもならない」「私たちにできることはライブに向けて集中すること」と言って皆を引っ張るのが千早であることに気づきました。ただ、直後に千早はちょっとうつむき、春香がそんな千早の表情を見ているカットが挿入されます。
続いて衣装合わせのシーン。この場面はムードメーカーの春香の出番です。美希の不在を皆が心配する中、春香は一瞬しかめ面でぐっとためるポーズをしてから、「はい!」と笑顔で元気よく手をあげてボケてみせます。意図して「盛り上げる」わけです。(対して、20話の美希のボケは天然≒才能?)
後半でまた、美希がこのまま来なかったら、メンバーが欠けてしまうかも、と皆が口々に言い合う中、春香は「ねえ、やめない?」と言います。しかし、この春香の発言は流されてしまいます。すると千早が立ち上がり、「私は今できることをやるべきだと思う」「美希が帰ってくるまでに、できるだけライブの準備を進めたい」と再び皆を鼓舞します。その言葉に皆が納得した時に、春香は「そうだよ、絶対大丈夫だって」と励ますわけです。これまでも、皆を元気づける、真価を引き出すという役割は春香が担ってきたのですが、ここで危機的状況に対する、現実を見るという点で、千早が皆を動かすわけです。この点は、今後の展開においても重要な点です。
しかしここでの、個人的事情には関わらず各々が進む、という千早の指針は、終盤でもう一度問い直されることになります。この時、やれることをやるしかない、と言って立ち上がった彼女たちが、“やれること”を選ぶ岐路が訪れるわけです。最後に千早が言う「私も春香と同じ。次のライブ、絶対成功させたくて」も、その内実は(作品終盤で明らかになるよう)微妙に異なるわけですね。この時点では。
これらの点をふまえて昨夜放送13話の春香・千早・美希の立ち回りをあらためて見て、うわあおもしれえなあ、となった私、という話でした。以上。