「Angel Beats!」13話(最終回)

えーと、放送終了直後にもっかい再生してみるのは、9話の音無の死以来になるのか。



というわけでラスト、シメとしては大変結構だったんじゃないでしょうか。前回分の感想でチラッと吹いた、「カウボーイビバップ」的カタルシスという表現もあながち外れてはいなくなんてなかったですかそうですか。
まあこのムチャクチャな世界観も、この最後の別れを見せる為にあったとしたら悪かなかったかな(ギャグにも生かせてたし)、と思った。生きるということを、その構造の下こう凝縮してみせるかと。「大きくなったら、一人で生きていける力を身につけてほしい」(『MOON.』)→「大人になるっていうのは、そういうことなんだよ」(『ONE〜輝く季節へ〜』)→「うちら、大人やからな」(『AIR』)という、麻枝准描くところの“おはなし”としての倫理を支持し続けてきた私は、『CLANNAD』でその完成を見て、『リトルバスターズ!』には“それ”が見当たらないことにがっかりしたわけです。でも『AB!』のラストはある種、『リトバス』の世界観の中で描いてみせた、私好みの旧来のおはなしの象徴とも言えるんじゃないかと。虚構の世界と、そこでの本来ありえない出会いと生活というファンタジーへの、人としてのケジメではないかと。
エンディングで最後、音無も消えるじゃないですか。あれに救いを見れるわけですよ、我々は。一番好きなkeyキャラは、神尾晴子だとのたまうようなわたくしは。こりゃ同じ田中ユタカ作品でも、『愛人[AI-REN]』というより『ミミア姫』だな。



(※ひょっとしたら、奏は音無より後に死んだはずなのに、音無より先に死んだ世界来てる→死んだ世界では時間の流れは逆行orリピートorとにかく不定?→前回ゆりっぺが聞かされた、“以前”にNPC化して愛した少女を待った(&この世界は卒業すべきものとして設定した&この世界での愛の誕生を否定する設定作った)のは音無なのでは?という推測も可能ではあるのですが。えーと、個人的にそれはやだ(笑)。)



…あー、来週からは『みつどもえ』なのね。おもしろい話(起承転結がキッチリきまってる、の意)やってくれるとよいですね。