『週刊少年チャンピオン40th』買いました、で無理から表紙コラボ。
(追記:なんか表紙の色合い、別物に写っちゃってます。)
たとえご存命でも、おそらく描かれることはなかっただろうけれども。
ああホント。『チャンピオン40th』収録の『マカロニ』(←イラストだけですが)、『がきデカ』が連載されていたその横に、あすなひろしという作家が描く、このような世界があったのですよ、ね(俺生まれたの、作品終了の年なんで)。
連作シリーズ『青い空を、白い雲がかけてった』。作品世界を通底している、みなもと太郎言うところの「切ねェ…」さが同時に見せるその美しさに、ああもう、言葉失っちまう、本当に。悲しくて愛しくて、手は届かないのに切実で。表面は中学生(小学生に見えることもしばしば)のドタバタギャグだってのによぅ。(上野顕太郎が企画「ギャグ漫画家図鑑」であすな氏あげてたのは、オイオイオイだが気持ちはわかる、マンガ好きとして。)
人が温かくなれるのは孤独だからなんだぜ…なんて、読後にひとりごちてみたくなる。泣ける、なんて落としどころにゃおさまらない、揺さぶり感情。読んでてなんというか、直に、芯にくるのだ。その息づかいの生な迫り方は、30年前の作品であるにも関わらず、今もって新鮮。
本当、一人でも多くの読者に触れてほしいこの作品。なので『チャンピオン40th』発売を機会とばかりに書いてみた、俺本気。どうだい、チャンピオンマニア諸氏とか?紳士とか淑女とか。
短編集『いつも春のよう』もよくてねぇ。表題作はチャンピオン掲載(82年)なんだけど、併録の『童話 ソクラテスの殺人』とか『ラメのスウちゃん』が、うあああぁ(泣)。いや、掲載が少年誌じゃない場合はこの人、くおおおぅ(泣)。
なお、『青い空〜』復刊の担当編集、コミックビーム副編集長・岩井氏は元秋田書店社員です。(ビームは編集長氏もそうで、二人で「壁村耐三最後の弟子」を自認してますが。)
そして『青い空〜完全版』下巻、元チャンピオン編集者阿久津邦彦氏の解説がまた泣かせます。実にいい。こんな人でも、チャンピオンの編集にいれるんだ!ヲイ。
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