※先々月号です。
- ビームらしからぬ表紙をめくると、「貞子」広告。
- 裏表紙広告が3ヶ月連続ギャルゲー、というビーム的には衝撃の事態。先月と同じ広告とはいえ。
●音井れこ丸『その時の彼女が今の妻です』/新連載。男女の出会いショート集。
●田辺剛(原作:H.P.ラヴクラフト)『クトゥルフの呼び声』/伝聞という形式も一因であるが、本作は集団なり狂騒なりの描写という点でこれまでの同シリーズとはやや異なるか。
●伊図透『全速力の。』/それのみに生きる人。その結果にあたる一話を思うとな、しかし。冒頭の野球論は、それを立場として語るこの思想が、作品を通じてのテーマになりそう。ラストシーンは関係の破綻としての家出を示してるか。
●十日草輔『王様ランキング』/番外編読み切り。ルールを破るのではなく、Win-Winという情。
●猪原賽、横島一(原作:H・G・ウェルズ)『宇宙戦争』/圧倒的殺戮。ビームの恐怖よ。
●原百合子『繭、纏う』/ダイヤル式電話というのもらしさかねえ。肉体そのものの継続という脈絡ならば、伝統・未来という概念もまた違ってはこよう。各々の感情をあらわにさせる存在。
●二星まゆ(原作:宮沢賢治)『ひかりの素足』/集中新連載。このかわいい絵柄であの話なあ…。
●三宅乱丈『イムリ』/上手い逆襲であるが、それ以上にかつての同様の策謀を思えば“進歩”としてある光景だよな。一方でイムリ側の敵意は、はたして。
●河合克夫、市川ラク『猫の色』/読み切り。猫マンガ、一応。作者コンビは合作連載もしていた組み合わせだが、連載経験を経ての作画の自由な飛躍はやはり大きい。
●羽生生純『この物語でネコに危害はいっさい加えておりません。』/かわいいネコ、プラス籠城一家。いやな予感しかしないよ。
●うすね正俊『砂ぼうず』/生きる目的が見つかった!ていいんだか悪いんだか。
●いましろたかし『未来人サイジョー』/雑踏の中でエロ劇画誌を高々とかかげるジジイ、カッコよく見えちゃうよな。なんせ「希望」なわけだし。
●近藤ようこ(原作:澁澤龍彦)『高丘親王航海記』/冒険譚だなあ、楽しい。こうして読むとメタギャグ感もあるけど。
●中野シズカ『てだれもんら』/BLに富豪はつきもの。(そうか?)
●植田りょうたろう『うたちゃんの宿題』/シリーズ読み切り。なんか涅槃みたいなイメージがふらっと入ってくる作風でもあるのよな。