週刊少年チャンピオン2019年1号

  • 「創刊50周年イヤー」第1号。表紙の「必死こいて半世紀」の文言になんだかコミックビーム臭を感じる。

  • 今号から1年間、背表紙が各年代のデザインになるとのこと。面白い試み。





●灰刃ねむみ『足芸少女このみさん』/新連載。足とスパッツなヒロイン。読み切り時も言ったが、力入れる箇所とそうでない部分割り切ってるのはいさぎよい。誌面的には足の指描ける画力ってだけでもアドバンテージか。

板垣恵介『バキ道』/肉じゃなくて骨掴みだった。ひさびさに“痛そうな描写”である。素手で破壊される方が怖いよな。

夢枕獏(原案:板垣恵介、挿絵:藤田勇利亜)『ゆうえんち-バキ外伝-』/扉は妖怪画のパロディかな、怖い。本編も国松がごりごりに強くて怖い。いいね。

渡辺航弱虫ペダル』/このタイミングで、回想中の別人物の回想内容で週またぐって、ねえ。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/ハッピーエンド版野良ミャオ…。冒頭2ページの、自室での孤独(7コマ)→教室での集団・顔、の構成が好き。

●中村勇志『六道の悪女たち』/回想キャンセルパンチ、おそるべし。作者もいい加減自作のメソッドに自覚的だわな。

佐藤健太郎魔法少女サイト』/あれだ、無理があるならもう一つ無理を重ねればいい(美味しんぼ)的な。ダンガンロンパあたりも話の地平としてはこういうノリだよね、わりと。

板垣巴留BEASTARS』/異文化講座。有名どころでは『ゾウの時間ネズミの時間』という本もありますが、認識のスケールが異なれば生命観も違いますわな。ただ、この作品はその点をあえて人間化という統一おこなってこその世界観だったのでは、という。全裸中年男性だろこれ、ていう。
ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)
桜井のりお『ロロッロ!』/浦安じゃないんだからさ…。いや、浦安でも女子はさすがに…。

桜井のりお『僕の心のヤバいやつ』/視界化による一対一感の演出。やるじゃないですか。

●ニャロメロン『ベルリンは鐘 ヤッホー!』/時は加速する。有名どころでは『ゾウの時間ネズミの時間』という本もありますが、これは違うか。

西修『魔入りました!入間くん』/この作品の見せ場っぽくして出すセリフがいちいち日本語おかしい中二病感も、好きな人にはたまらないんだろうか。

荒達哉『ハリガネサービスACE』/心臓疾患という死亡フラグ抱えた新メンバー加入!…どうなのこれ。

●村岡ユウ『もういっぽん!』/いい仲間じゃないですか、サポート役や見守る側ふくめ。天音の方は、無口だけどリアクション多い子(後輩?)の世話焼いてるっぽいので、仲直りフラグと見た。

●瀬口忍『ボスレノマ~「囚人リク」外伝~』/人心掌握。やっぱりコイツ倒して完結なのかな。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/あれ、キッスさん普通に(?)OLやってたはずでは。あの回好きだったのに、あえて営業トーク&ただ沈黙するキッスさんの姿なんて…となったので、なんか俺キッスさんのこと結構好きみたい。

●灰谷音屋『ジュニオール』/鬼かよ!確かに精神的揺さぶりを旨とする戦法ではあろうが。