週刊少年チャンピオン2019年6号

  • 新年号。裏表紙に50周年迎えての巻頭言というかマニフェストというか。見開きキービジュアルも掲載。

  • 複製原画プレゼント、ロロッロの会長くねくねとか吸死のショタドラルクは人気あったのかな。浦安はバチバチオマージュの回だし。



板垣恵介『バキ道』/いや、そこで引っ張り出すんかい金竜山。「世界最大の格闘技組織」ねえ、『バキ』新装版で描かれた最凶死刑囚のその後が関わってきたりするんかしら。

渡辺航弱虫ペダル』/何もここまで1年目と重ねなくても、と思うが。真波との対決時に歌うのは初なんだっけ?

石井いさみ750ライダー』/50周年リバイバル企画、て普通に再掲載なのか。ポエミー。この内容が、あすなひろし青い空を、白い雲がかけてった』と同時期に掲載されてたわけだよな、うん。/作者インタビューは詰め字感あって、濃い。

●村岡ユウ『もういっぽん!』/モノローグ駆使の地道さと見開きによる急転の対比、と試合描写にもメリハリ。拡大・スライドとしてのコマ分節、枠線はみ出す絵や吹き出しによる接続、と構成技術も光る。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/さすがにこれだけ似たような構図とコマ延々続くと、読みにくさが先にくる。前回もだけど、もっと画面構成上手かったらもっと面白くできるネタだろ、と感じてしまうんだよな。まあ年末進行とカラー原稿に時間とられた結果かもしれんが(普段はもうちょっとマシ)。/(追記)あと「初めて水に触れたヘレンケラーか」は、逸話について作者が勘違いしていると思われる。アダルトチルドレンの件といい、なぜデリケートな所つっこんで自爆するのか感はある。(抑えるのは編集の仕事。)

板垣巴留BEASTARS』/バキアニメの方は毒に侵されたまま終わっちゃいましたな…。器の違いというか、ここまで直情的だからこそ世界に理想を追えるということもあろうが。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/新年早々ホラーオチ、もとい、ギャグ漫画らしい投げっぱなし。

西修『魔入りました!入間くん』/人間の美的感覚でバケモノなのは普通にバケモノ扱いされる世界なんだねルッキズム。ファンはこのオチで笑えるのですか?

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/スケートリンクが舞台なら背景の位置関係などどう描いてもごまかせると作者は思ってるわけですが、ファンもどうでもいいと思ってるのでしょうか?

●瀬口忍『ボスレノマ~「囚人リク」外伝~』/最終回。レノマのモノローグは本編中のものとの対比か。諦観ゆえ、とその熱さ自体に寂寥感ただよう終わり方だが、ここから本編につながると思えば。お疲れ様でした。

荒達哉『ハリガネサービスACE』/優勝しなかったら辞退云々はどうなったんだろう。

平川哲弘『ヒマワリ』/え、ラップ?曲が降りてくる、というのは聞くけど、自分で歌うのではなく詩曲提供ならば、プロデューサー側からのもうちょっと細かい注文とか打ち合わせとかあるんじゃないかねえ。海と聞いてワクワクしてるメンバーが震災被害者というのは、地元懐かしんでるってこと?

桜井のりお『ロロッロ!』/新機軸からの伏線回収という真っ当な展開、オチはひどい。

●灰谷音屋『ジュニオール』/相手は相手で対極の背景を抱えてるわけか。次戦はそのぶつかり合いと。

●水森崇史『マウンドの太陽』/最終回。ポーズのサンプリング羅列してるだけで構成の体を成してない、と読み切り時から言ってたが、1年近く連載しても向上見られなかったなと。男二人いればホモキャッキャな某チャンピオンクラスタが序盤だけ盛り上がってたけど、腐女子はケツ持ちしないよなと。まあ誌面的にはいくら描いても上達しない作家なんて珍しくもないんだけど。

●齋藤勁吾『アカトラ』/最終回。力不足は否めなかったが、テンプレ+ゆるふわが幅きかせる誌面にはこういうテイストもちょこちょこ入れてみないことにはねえ。

石黒正数木曜日のフルット』/鳥山明がジャンプで江川達也を見た当初、新人だと思ってた、というのは聞いたことあるが。あと一般誌もしくは商業誌においては新人、とか。


  • レジェンド作品は『いろはにほう作』『樹海少年ZOO1』。
  • インタビューは阪本順治