『ツマヌダ格闘街』15、他

●力なき者の手段としての武、という考え方を念頭においた「実践派武術格闘アクション」(裏表紙説明文より)、上山道郎ツマヌダ格闘街』も15巻目です。この巻はなんと、主人公が表紙です!!
●……いや、この作品では驚くべきことなんですよ。1巻表紙見たら一目瞭然。ヒロイン大きい!主人公小さい!
ツマヌダ格闘街 1 (1) (ヤングキングコミックス)
●その後もわりとヒロインメインの表紙が多い本作なのでした。作者は女性の絵描かれるのが本当に好きなので、武術の師匠でヒロインでメイド、というドラエさんがメインになるのもしかたないよね!
●とはいえ女性のみの11巻表紙絵以降は、今回までの流れも意識してたのかな。
ツマヌダ格闘街 11 (ヤングキングコミックス) ツマヌダ格闘街 12 (ヤングキングコミックス) ツマヌダ格闘街 13 (ヤングキングコミックス) ツマヌダ格闘街 14 (ヤングキングコミックス)
●主人公のミツルがトーナメントに参戦することで、わりとバトル漫画としての色が濃くなっていた最近の展開。修行を積んで強敵に立ち向かい、ロジックで闘ってみせる内容は読ませるしおもしろかった。熱かった。主人公単独表紙もむべなるかな。
●バトル展開に伴う超人化、という面もあろうことは否定しません。しかしそれは、鍛練による「技術」の研鑽として描かれている点が重要なのです。そして本来の世界観としては、闘い方を学ぶのも小学生に走り方を教えるのも、同じ地平にあるのがこの作品なのです。そこでの熱血も人の優しさがゆえ、だったりするんだな。情の世界なんだわ。
●というわけで、バトルで燃えたあとの「(武術の世界の不文律として)悪口を言ってはいけない」という話が、本作のファンとしては結構楽しかったりする。この辺の“正義”観はコロコロコミックで長年描かれてた作者らしくて、なんつうか頼もしいのだ、執筆姿勢として。



あと、正直最近の展開は盛り上がりに欠けるなあ、と感じていた『ヴィンランド・サガ』ですが最新14巻、ここに来て受け継がれる魂、というおはなし文脈見せてくれたことにより、単純に燃え上がり素直におもしろがる私。先月『たいようのマキバオーW』について書いた時と同じパターンだ!いいじゃねえか。よかったよ。
あと、劇場版アイマス特集につられてメガミマガジン買ったら、アニメ版ダイミダラー乳首出すみたいね、ちゃんと(?)。