『ツマヌダ格闘街』18、『スピリットサークル』5

上山道郎ツマヌダ格闘街』18巻は試合×2、キャラ背景エピソード×2。カラー見開きのドラエさん、ピッチリスーツのカラーリング見て、あ、もろだ、と。

格闘パートは、身体に刻まれた動作vs技を使う意識、分析力vs原理不明の型、という構造。キャラエピソードは毎回、コロコロ出身作家らしい児童マンガ的善意を大見得切って出してこられて正直読んでて気恥ずかしいんだけれども、嫌いじゃないんだぜ、へへっ(鼻をこすりながら)。ドラえもんの「ママをたずねて三千キロじょう」思い出した(間違い)。





水上悟志スピリットサークル』5巻。いやあ、すごい。ファンタジーが“中二”として大乗化しきった中で、その神話の再生産を王道として浪花節として、連載マンガという話法生かしきってこの熱量と技術と構成力でぶつけてくる。すごい。カッコいい。おもしろい。
クライマックスもいよいよ間近のようですが、その直前でかまされる幕間の脱力ぶりが、しかし伏線としてはいかにも重要らしくて何より“まんが”としてある佇まいが、いやー美しいエンターテイナーぶりだよな、と。