ビーム感想

コミックビーム2010年12月号

  • 15周年記念号。We're Still Standing!!
  • 表紙絵は寺田克也。巻中には寺田氏作のショートストーリーも。よい感じ。/→そういや、去年のウルトラジャンプ10周年号の表紙は村田蓮爾だったなぁ。→もう寺田克也村田蓮爾エロマンガ誌の表紙絵を描く日々なんて、戻って来やしないんだよなぁ。*1→あ、でもみなもと太郎は描くかもね。*2ほら、大塚英志って晩年になったらエロ漫画語り出しそうじゃん(笑)。それまとめた本出す時に表紙依頼すんの。やりそうでしょ。←「(笑)」の内情については、当ブログのまだるっこしさという点から、お察しください。
  • そして、裏表紙広告はライアーソフト。やりやがったな!/ていうか、エロゲーの予約者限定企画がライブとかすごくね?と思ってちょっと調べたら、すでに抽選結果は出てるとか何。
  • あと作品自体は未見なんですが、表2のチェーンソー持ってる少女の登場作品が『これはゾンビですか?』て、あのー。
  • 新キャッチフレーズ『珍作満載』と、その理由が「“珍”と“満”が、たった4文字に含まれておる。なんか縁起がよさそうな感じがせん?」てのを読んで、ニチブンが出した中村珍初単行本『ちんまん』ちんまん―中村珍短編集 (ニチブンコミックス)連想したのは私だけじゃなかろう。いい本だよ!『ちんまん』!(マジで)
  • 15周年記念特製Tシャツは確かにカッコいいんだけれども、でもコレ10周年記念号の時の表紙絵だよね?それってどうなの?

ヤマザキマリテルマエ・ロマエ』/「MAG・ネット」放映の打ち合わせ風景でやってた点だが、感情の昂り時だけローマ語併記、てのがじわじわ来る。/しかし温泉街まで作っちゃって、この後何やるんだろか。
三宅乱丈イムリ』/スクリーントーンによる影の付け方、地味にすごくないか。/岩山イムリも冒頭の獣を模した衣装、てのは巧いね。そうか、チムリの一族と洞窟イムリも服描き分けてたのか。/あ〜、この「予言」も後からきっとすげえ意味持ってくるんだろなもう!と、ここまで読んできた読者なら期待しちゃいますな、どうしたって。実際味わえるのが何年後になるか知らんが。
吉田戦車『「15」』/読切。ちんちん、もとい金玉ネタ。でもほのぼの可愛い。悪ガキ&よいおじさん、ていいよな。
志村貴子放浪息子』/なんかキャラの変化とか打ち解け会う様の雰囲気とかに、『みつどもえ』と近いものを感じる。(気づくの遅い?)あの千葉さんがなあ…。
三家本礼『血まみれスケバン・チェーンソー』/…これが百合展開ってやつですかい?
上野顕太郎『夜は千の眼を持つ』/マンガ史パロディ、なんだけど、表紙絵とか作品名とか、いちいち小ネタ詰め込み過ぎだろ。(漫金超!)/それらが明確に知識に裏打ちされたもので、元ネタが透けて見える、てのがすごいんだよな。すばらし過ぎます今回。早くクリアな印刷&大きい図版で見てぇよぉ。/まとめサイト出るかな。どうだろ。(人任せ)/あと市橋俊介…。エールだよな。
鈴木みそ限界集落温泉』/(読みながら)ありゃー。(ラスト見て)ありゃりゃー。/さて、龍君がどう出るか、かな。
須藤真澄『庭先案内』/ああぁ。うーん、いい所を突いてくる話だ。食いしんぼ巫女さん15歳て!(違う)/今回マジで目頭じわっときたんで照れです、えぇ。やっぱいーなー、須藤真澄
唐沢なをき『まんが極道』/…ご苦労様です。昔よりは編集者の存在も見えるようになったし、それ自体はいいこと、ではあるよな。/あと、ウチの実家の裏庭にも、イノシシなら出たことあるよ。
丸尾末広黄金餅』/読切前編。業。この空気だからこそリアリティ持って迫ってくる、てのは『はだしのゲン』あたりにも通じるかね。
羽生生純『15』/読切。サザエサンコンプリートBOX!はおいといて、異物&異常な妄想でもここ止まりなら“平和”、でもありえると。/“暴走”まで見たければ、他の羽生生作品どれでも。
いましろたかし『やる気まんまんリセットマン』/読切。若返り実感のセリフが、実際に老化体験してないと出てこない類いのもんだよなこれ。
三好銀『どこかで穴でもできたのかい』/読切前編。本当、この世界のワイドショーに出てくるのは異常者ばかりで、しかも絶妙な狂いっぷり。なんなんだろうな、この惹き付ける魔力は。
●鮪オーケストラ『濁流ミッドナイツ』/読切。…語りようがないな。無意味な迫力の凄味。
●おくやまゆか『バイバイ』/読切。この味はなかなか出せないよなぁ。ヒロイン(?)の描写もキャラ立たせてるもんね、ちゃんと。
森泉岳人『葡萄の記憶』/読切。前よりはこなれた感じで、よい雰囲気。でもラストで『ムラマサ』ムラマサ 5 (少年チャンピオン・コミックス)ダブって吹き出しちゃった、ごめんなさい。
安永知澄『アコースティック』/読切。好みの問題でしかありませんが、俺はこの人の作品では、こういう世界がいっとう好きです。/わかってた、でもわからなかった。うん、ずっとそうだよなぁ。
カネコアツシ『SOIL』/最終回。うーん、正直好きな類いのオチではないなぁ。/担当編集者岩井氏が連載中たびたび書いてた、「あと○○くらいで完結」からはだいぶ延びましたが、話運びより絵の方に関心移り過ぎちゃったのかなぁ、とも。(最初から構想してただろう)塩とハムスターのキメは素直によかったけれども。


  • ビームTシャツ、ルシウスもいいけど、風呂デュルク、よいよ!
  • 芝居『マグダラなマリア』…エマファンは反応するよな!な!(丸尾末広関連だけど)
  • ありゃ、バッジプレゼントなくなっちゃうのか。最近はアンケートも出してませんでしたが(こっちで熱量使っちゃうんで)、ちょっぴり残念。
  • 次号より、深谷陽が『鉄男 THE BULLET MAN』漫画化&松田洋子が新連載!
  • 今回は無しでしたが、10周年記念号でやってた各人1ページ寄稿とか、すごく楽しかったんですけどねぇ。あれも若い作家いてこそ、の企画だったのかしら。20周年ではぜひ…。

*1:寺田氏のそれについては、『寺田克也全部』寺田克也全部 寺田克也全仕事集に収録。実にパワフルです。

*2:みなもと氏のそれについては、『みにゃもとWORLD』みにゃもとWORLDに収録。ちゃんと美少女してるよ!