コミックビーム2015年11月号

  • 先月の表紙がセーラー服姿の内田理央(血まみれ)、今月の表紙が丸尾末広の少女絵と。
  • 付録はコーヒーもう一杯・小さな喫茶店クリアファイル。コーヒーのこの装丁デザインはカッコよかったよなあ。

●伊図透『銃座のウルナ』/新連載。雪景色・犬ぞり・長銃とマタギイヌイットのような空気漂わせ、突然飛び出す異形。敵生物に何か見出だしていくのかねぇ。
丸尾末広トミノの地獄』/連載再開。状況確認に近いか。
カネコアツシ『デスコ』/テンション低い時はしゃべるんだよなデスコ。新天地へ向かう前にスパッとやるのかな。
三家本礼『血まみれスケバン・チェーンソー』/援軍登場。しかし部長…。
●肉柱ミゲル『おじいちゃん、ユーチューバーやめて』/読み切り4ページ。ハッピーエンドなのかよ。肉体言語感はちょっと好み。
唐沢なをき『まんが家総進撃』/今回は『漫画家超残酷物語』っぽい。走り始めたら止まれない職業でもあるしなあ。
おおひなたごう目玉焼きの黄身 いつつぶす?』/サンマ。前回に続き心因性っぽい感が。海産物一切食えない人が、実際にオチみたいなこと言ってましたけどね。
折口信夫近藤ようこ死者の書』/これもまたオノマトペという絵の力。
山田参助あれよ星屑』/決別、というより始めからの断絶か。家に生きられない主人公、なんだよなあ。
須田剛一竹谷州史『暗闇ダンス』/移動シーンは須田ゲーの醍醐味。ヒロイン登場にあわせモリッシー引用!『さよならもいわずに』の時は海外曲の歌詞引用アウトでしたが。
三宅乱丈イムリ』/虫を除けば光線も可能、とそこは能力のらち外なんだよな。ニコの逡巡は重い。そしてこのタイミングでイマクの物語が交錯。
上野顕太郎『夜は千の眼を持つ』/落語シリーズ「羊たちの沈黙」。噺の方の元ネタはわからず。今回はほら話の膨らましが肝で、オチは顔かよ!マンガだよ!(ほめてる。)演技の再現は、細かすぎて伝わらないモノマネ選手権の世界だな。
須藤真澄『庭先塩梅』/なんと!ついに!あのキャラに解放の時が!!レギュラーキャラコラボで設定的には大展開。(三姉妹は無力だったんだっけ…。)なんかこの、浄化の過程の温かさも利きがよい、おはなしとして、実在の物出して、20周年前祝いって感じで。いやー、おめでとう!
松田洋子『私を連れて逃げて、お願い。』/続けざまにぶつけられる別れの、あるいははなむけの言葉の重み。引きずることを選んで、ようやく激昂できたか。
●横山旬『変身!』/第三者の語り。周囲も巻き込むというのは結構な危機だな。マリの啖呵がカッコいい。しかしまあ女の子が様変わりする作品だね、うん…。
イシデ電『逆流主婦ワイフ』/あの二組の夫婦の続きで、こちらの夫婦双方の内面も語られて、残る一人が闇なんだよな。このカメラ自体が呪いで、しかしそこは意識できてないってキャラクターがまた。
羽生生純『ジュウマン』/滅びゆく。終わりは作品冒頭で示されていたものの、つらいな。
●高木ちえこ『とりあえず、畑で暮らしてみる。』/最終回。とりあえず生き延びたところに幸福が。お疲れさまでした。
山川直人『小さな喫茶店』/不安しか予見できない中でのゼロ、か。客観的評価なんて、そうとしかありえないのかもしれない。


  • 表3広告の「紙パンツNight」ってどうなの。
  • 次号、ついに創刊20周年!!