- 作者: 葦原大介
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/02/04
- メディア: コミック
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ギミックや登場人物の増加が、明確に「世界観」の拡充になってるのがいいですな。ワクワクさせられます。バトルや権謀の描写についても、全体的な状況・構造の変化が作劇の見せ場になっているのがよい。しびれます。『暗殺教室』ふくめ、こういう長いスパンの物語が載る余地も育ててるのは、やっぱりジャンプすげぇよ。
前巻は玉狛メンバー女性陣がかわいかったけど、最新巻は木虎さんがカッコよかった。どや顔かわいい。
- 作者: 増田英二
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/02/07
- メディア: コミック
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表紙は外道デレ幼なじみヒロイン・朱美(あけみ)みかんさん。もう、この巻はみかん巻ってことでいいんじゃないでしょうか。前作『さくらDISCORD』でも見せたド直球で青春ピュアな内面描写と、それを感情移入して読ませる話運びと画面構成がさえわたっております。基本、ドタバタコメディな世界観の中。
こういう見せ場を心得てるのが好きですね、私は。その憧憬を忘れない少年マンガが。あの真剣さは、愛だよねぇ。
- 作者: 重本ハジメ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/02/07
- メディア: コミック
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表紙カバーをはずすと、前作『鬼さんコチラ』からの読者にはうれしいファンサービスもあります。ヒロインの中では、ネネさんカッコいい。
- 作者: 米原秀幸
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/02/07
- メディア: コミック
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牛(バッファロー)やようじょがかわいかったり、ナイスガイにもチャーミングな一面があったりしますが、印象的な女性キャラはシメに出てきたこわもてあねさん。
初愛 3 (バンブーコミックス COLORFUL SELECT)
- 作者: 田中ユタカ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2014/01/17
- メディア: コミック
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エロマンガのエロ、ストーリーの中でのそれとは状況設定です。ヒロイン属性、描かれるプレイ内容、口にされる言葉です。萌えるシチュエーション、その過激化です。しかし本作で描かれる男女の特徴は、きわめて抑制的です。どこにでもいそうな男女が普通にセックスする様子、ひたすらに愛情を伝え合いながらのそれを描く、という内容なのです。
これまでの田中ユタカ作品も、そういうものではありました。でも、もうちょっとヒロインの服や属性、状況設定に扇情的なものはありました。加えていえば、彼ら彼女らの多くは学生で、それゆえにピュアで激しい愛情をまばゆい程にむき出しでぶつけ合っていました。あえて批判的に言えば、それは理想的なモラトリアムだったかもしれない。そうふり返らざるをえないほど、今現在の田中ユタカが描く男女は“大人”です。立場もある、普通の人生を過ごしている人、です。そんな世界と人生の中にある、セックスする瞬間を切り取った、それは幸福で輝かしいんだよ、という作品群なんですわ。
この傾向の先鋭化には、発表媒体が携帯コミックである影響も大きいと思われます。本当、目の前に愛し合う相手の体しかないんですよね。それが全てである瞬間、愛し合う男女の喜びを描き続けてきました、田中ユタカという作家は。その幸福は絶対ではない、刹那的である、それでも!という叫びのような哀切まで含まれるのが、今の田中ユタカ作品です。
そういえば田中ユタカは、自身を「エロマンガ家」ではなく「Hマンガ家」と自称し続けてますね。エロいマンガを描く、ではなく、Hという行為をマンガで描く、という作家意識かもしれん。違うかもしれん。
といったわけなのですが、最後に貼る画像はHマンガからの抜粋ではなく、業田良家『歌男と詩人ケン』裏表紙なのでした。これはでも、田中ユタカ『愛人[AI-REN]』に感銘受けた人なら“同じこと”が描いてあるのがわかると思いますよ。去年これ読んで私は、やっぱり田中ユタカは寓話としてのマンガ描くしかないよ、と思ったもんです。
…まあ長年つき合ってきた作家の感想に熱入っちゃうのは仕方ないじゃないすか。
あと、ひさしぶりに刺身買いましたが、やっぱりぶりとつばすは別物だな。