- 「40個のダジャレが込められた表紙イラスト!」(帯より。)14個見つけたつもりだったが、内いくつかはさらに深い3段ネタであった。装丁もチャレンジャーだな。
●佐野菜美『坂本ですが?』/やってる行為自体は浦安鉄筋家族、あるいは団地ともおなのだが。これもまた、ディティール設けて読める作劇にする技術とオリジナリティ備わってますな。
●長崎ライチ『ふうらい姉妹』/引っ越し完了。一間になるのか。そうそう、斜井田さんとは体操仲間だった。
●睦月のぞみ『白銀妃』/実際にそういう挨拶する部族いるって、昔なるほど・ザ・ワールドでやってたよ。背景に花効果といえばちはやふるもだな、全然ちがうけど。
●西公平『小さくてマッチョな者たち』/集中新連載。本は大切にしろよ。
●大武政夫『ヒナまつり』/ヤクザ相手にそれやる方が問題だろう、おもしろいけど。
●なかま亜咲『健全ロボ ダイミダラーOGS』/一人でハイエロ粒子出せるってのは、言うなれば自家発電か。
●徳永智子『彼氏できました』/読み切り。妄想の彼といえばエア彼やマーニーがありますが、これは日常系になるのかね。
●菊池まりこ『カプチーノ』/恋人に学生時代の制服着せて萌えるのは男側だけじゃないってことだな!
●入江亜季『乱と灰色の世界』/これよ、この変ギミック>巨大顕微鏡。
●夏本満『保健室の黒便り』/学園祭近づく。桜沢先生は悩むだけいい先生だよ、ハッピーエンドむかえる資格あるよ。そういうのが好きなんだよ。
●笠井スイ『ジゼル・アラン』/ある意味、違う世界の相克なんだよな。エリックはがんばったと言いたい。
●原鮎美『でこぼこガーリッシュ』/温室でメガネっ娘とベンチで寝込むといえばエマさんダブるのですが。おお、主人公に彼氏が!?
●樫木祐人『ハクメイとミコチ』/2コマ目の「スライスしたブドウパンにクリームチーズを塗って」のコマが一枚絵でおいしそう、でそれに関わっての物語。悪役の表象たる黒メガネの転向がね。いい和解の行動だ、終幕だ。
●森薫『乙嫁語り』/戦の終結。このとどめはまさかの展開だった。背負うのは“強い”人間の役目なんだな。
●紗久楽さわ『かぶき伊佐』/時代は明治に。新キャラの顔も、これまでの「江戸」ぶりとは異なる造形。矢之助の舞台復帰は、うーん、どうなる。番外編は、「おちゃっぴい」って単語ひさびさに目にしたよ。
●大窪晶代『かささぎ卿と骨』/シリーズ連載。これまでのアイテムに比べると絵がもろいのは仕方ないか。川に飛び込む場面はガラスの仮面っぽい、というかそういう人種なのよね。
●冨明仁『ストラヴァガンツァ〜異彩の姫〜』/お色気サービス回を巨大女で。先頃邦訳されたバンドデシネ『ガリバリアーナ』ダブらせたり。
●八十八良『不死の猟犬』/バレてた!不死システムにはまだ裏があるか。
●白浜鴎『エニデヴィ』/肝の据わったババアはいいねえ、と思いきや、そういう話か、ペットものか。こういうシリアスな役回りは悪魔側なんだよな、しかし。
●嵐田佐和子『鋼鉄騎士シュヴァリオン』/普通にリハビリ生活じゃねーか。しかしこれで能力的には一般人に、と思いきや、悪役復活?
●丸山薫『事件記者トトコ!』/大暗黒仮面、素顔見てその反応はさすがにお前ちょっと・・・。お菓子の話は今後のトトコのモチベーションになりうるかもしれん、違うかもしれん。
●高田築『補助隊モズクス』/「死ににくい人」という言葉の選択に、これまでとこれから考えるとくるものがある。主人公の態度の落差は、まあカイジみたいなもんだと思えば。
●空木哲生『鴨の水かき』/出前の常連というのもまたコミュニケーションの世界なのよね。これまではデザイン業界の中で、その形が描かれてきたわけですが。新章は商店街編か。
●中村哲也『魔街の坂』/最終決戦、最後のパワーアップ、次回最終回と。しかしラスト2ページの特別企画ヒロインイラストギャラリーが、そばかすショートヘア貧乳バニーが私にとっては大変インパクトあってですね!
●薮内貴広『たいへんよくできました』/読み切り。ひさびさの登場ですが、この人の絵もすごいよなあ。高野文子のラッキー嬢ちゃんはもとより、デパートとはファンタジー空間なのです。子供には。