越智善彦『ドロイどん』39


●この回は縁日です。ということで、一コマ目がこの鳥瞰。
●コマ上部に鳥居らしき柱が見切れて、そこからコマの上から下まで石畳ぶち抜きで描かれて、人とロボと屋台が並んでます。この吊られてる提灯のアングルとか好きですね、私。白抜きな絵ですが、よーく見ると主人公あまねちゃんのツインテールがあります。




●こちらはギャグ、というかほのぼのコマで。金魚すくいを見つけたドロイどんが「バシュッ」と網を発射して「ぎゅむっ」とひなたちゃんに止められます。
●まず泳ぐ金魚のコマ。このデフォルメ。そこから転換の「バシュッ」でひなたちゃんのギャグポーズ。ここで煙らしきものが舞ってます。発射には煙がつきまとうものだから!としか説明できませんね、この漫符は。ある種の古典的表現で、だがそれがいい
●続く「ぎゅむっ」も現実的に時間経過考えたらおかしいんですよ、タイミングが。そうじゃなくて、「バシュッ」「ぎゅむっ」と瞬間的に場面変わる、そういう絵見せてくるからこそのおかしみですね。いいよねー、こののけぞったドロイどん(※頭にお面)と、引きしまった顔のひなたちゃん(※手元にゆれ漫符)と、あらあらーなお姉さん。背景白でね。以上。