遅っ!
そんなわけで今月17日、ヤマザキマリ著『テルマエ・ロマエ』がマンガ大賞を受賞いたしました。いやー、よかったよかった。私ふくむビーム読者にとっては、まさしく希望の星ですよ。
なんせ現在までに、単行本1冊で30万部刷られてるんですよ?掲載誌の発行部数の、ざっと10倍出てるんですよ?出版社・エンターブレインの出した本の中でも、かつてない勢いで売れているそうなんですよ?
ふふふ、実際に数字書いてみると、おのれがマイナー誌読者なのだということを痛感するわい・・・。
ちなみに、作者・ヤマザキ氏のブログでは、
スカイプの画面に授賞式の会場が映し出されるまで、「O村編集長のことだし、人違いやったわ、みたいなオチつきそうだよな・・・」とずっと思っていたんですが、違いました。驚くべき事に現実でした。
というツカミから始まる(奥村さん・・・。)喜びにあふれた文章が掲載されており、私も単行本購読者&掲載初回からの雑誌読者としてうれしくなっちゃうわ、もう!
『岳』、『ちはやふる』と、まっとうにおもしろい作品が着実に受賞している、“現場”ならではの感覚といいましょうか。スポンサーついてないから、賞金出ないし交通費さえ出席者の自腹。でも、それがゆえのリアルっつーか説得力つーか、うん、この賞もらったマンガ家は存分に誇るべきだ!と俺は思います。
件の『テルマエ・ロマエ』は、コミックビーム最新号で本格連載開始!なんと、ふろくに『テルマエ・ロマエ』手ぬぐいもついてくるぞ!(笑。)さあ、買うなら今だ!書店に走れ!*1
嗚呼、本当に何故、よりによってこのタイミングで、裏表紙をエロゲー広告が飾っておるのかと。(おそらく、同誌初。)でもライアーソフトさんは、新作のたびに広告出していただける、ビームにとって貴重な会社なんですよ。長年の読者ならわかるんですが、ビームという雑誌にとっては本当に貴重な存在なんです。
まあ、表紙の「全裸の男性像」と裏表紙の「まわし着けた少女達」でコラボってことなんですよきっとそう!今該当作品のホームページのぞいたらちょっとおもしろそう!(馬鹿やってるエロゲーの馬鹿は、ホンマもんの馬鹿なのです。←そういうの好き。)
それはさておき、これで来月発表の手塚治虫文化賞を、候補作としてあがってる『イムリ』(三宅乱丈)がはたしてくれたら、もうビーム読者としては言うことないですね。幸せすぎて、おかしくなるかもしれません。言い過ぎたかもしれん。
昨日、今日と、ひさびさに『イムリ』1、2巻(出たのは3年前)読み返したんですけれども、いや本当スゴいわ。張り巡らされていた伏線も、物語としてのテンションの持続も、現時点からあらためて読んでみて、ものすごいのだ。
『ベルセルク』にタメはれるファンタジー漫画は、これだと思うのよね。ビーム編集長いわく、「完結まで何年かかるのか想像もつかない」そうなんですけれども。
- 作者: ヤマザキマリ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/11/26
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- 作者: 三宅乱丈
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
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*1:ちなみに、作者ブログでは当号掲載1話の“フォロー”もしてあります。私みたいなゴロツキ読者は、んな堪え性のない尻軽なんか気にせず好きに描いてくだせえ!と思っちゃうんですが、うん、まじめな人だよなー。だからこその、この作風、なのだろう。