週刊少年チャンピオン2018年27号

板垣巴留BEASTARS』/相手に全力を出させた上で打ち勝ってみせよう、というバトル漫画的啖呵も、なお叙情の中にあり。強者の孤独が現れるモノローグもちょっと刃牙っぽい。レゴシのビルからつけられた傷と、リズの自傷も対比なわけだよな。ラストで示される原点は、単行本の付記で触れてた生殖設定か。

夢枕獏(原案・板垣恵介、挿絵・藤田勇利亜)『ゆうえんち』/この名前、松尾象山セルフパロディだったりする?

渡辺航弱虫ペダル』/BEASTARSから補食つながり。「また」って言われちゃうとなあ…。
 

佐藤健太郎魔法少女サイト』/あ、生きてた。

●ニャロメロン『ベルリンは鐘 ヤッホー!』/ポンキッキパタパタママとか無茶な動きだったよな、と思った。

桜井のりお『ロロッロ!』/NTRプレイに比べたら女装なんて。(寝てないけど)

水島新司ドカベン ドリームトーナメント編』/そっちがアウトで岩鬼の打順は持ち越しか。さすがにもう一周はしねえよな、明訓陣失敗ターンを経ての見せ場ターンっぽいし。

車田正美聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』/「治療完了!!」に覚悟完了をダブらせてしまった、いかん。

●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/サブタイトル、一瞬皇室ネタかと誤認した。そんなわけねえか。

増田英二『週刊少年ハチ』/編集者が最初の読者とは言うものだが。作品の核は『実は私は』と変わってないよな、これ。個々の世界と共存と。

西修『魔入りました!入間くん』/不意打ちで青木雄二ばりの畳の目出てきて笑う。はみ出てるし。(背景模様じゃない…よな?)

佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/観念の世界…でもないのか。RINの四次元ボクシングみたいな。

●重本ハジメ『逆襲インフェルノ』/人間を単純労働にあてるのではなく、技術力も評価する国だからこそ一定の文化が存在しており、そのことを表現する背景や服等のディティール描写。敵キャラはいちいちド悪辣だな。

●灰刃ねむみ『足芸少女こむらさん』/読み切り。足フェチ一点押しなのはいさぎよいというか。鍛えてたら肌固くなるんじゃないの、しかし。あと個人的にはやっぱり、いしかわじゅん言うところの「パンツのうね」(BSマンガ夜話ケロロ軍曹』回より)がひっかかるのよな、エロ記号で。

●森田将史『出陣★昆虫武将チョウソカベ!』/扉絵センスいいよなー。武田参戦。やっぱり戦パートは男子の領分なのか。

木々津克久『開田さんの怪談』/最終回。ブラック・ジャックの「人生という名のSL」パロディだよな、たぶん。蘇生させて終わりって(笑)、とも思ったが、怪談というフィクションの魅惑もまた此岸という現実の中であってこそ、か。


  • 横浜商店街コラボ企画「ガチチャーハン」情報掲載。6年連続ってすごいな。
  • 新人賞講評、瀬口忍の評に“キャラが勝手に動く”ことへの信心が見られる点は納得。