アニメ『かみさまみならい ヒミツのここたま』の、昨年度の最終放送回が実によかった。二人の少女が出会い、友達になり、別れを迎える、その過程を一年かけてじっくり描いてくれた。もちろん構成としては定番と呼べるものだが、“真意”をようやっとここで明かす、この丁寧さは上手いよ。
例によって、シリーズ構成が土屋理敬だという理由で見始めた私なのだが、氏はすでに9ヵ月間脚本を担当していない(劇場版の脚本は書いてる)。しかし前回、赤尾でこ脚本で描かれる最後のふれあいに続く、クライマックスの“夢の中で会う”という場面は、とても土屋理敬っぽいテイストだと私には思えた。
アイドルマスター』の「たくさんの、いっぱい」「約束」「夢」、『プリパラ』の「クリスマスプレゼントフォーユー!」、『団地ともお』の「父さんを召還するんだともお」「幼なじみは元気かなともお」「よその子になっちゃいなさいともお」、『クラシカロイド』の「愛しのジョリー」、といった土屋脚本の作風に重なると思いませんか、あの別離は、心情の吐露は。そして、“救済”は。私は思ったのでそう書いてみたよ!