週刊少年チャンピオン2016年29号

  • 聖闘士星矢30周年展の告知やポスター付録が。この手の広報が元の掲載誌に載らないというのは、やっぱりちょっと寂しい。(映画版『いばらの王』ポスターとかな!)

荒達哉『ハリガネサービス』/連載100回記念巻頭カラー。この見開きの構図は告知スペースあわせか。ポカリスエット広告四コマも。/主人公の新能力は感覚の拡大?ストーン・フリーみたいなものだろうか、ハリガネで。
渡辺航弱虫ペダル』/うむ、先輩としての指導は大事だ。その過去の上で今こんな風に思われてるのはどうなの、て話だがひっくり返すのね、まあ。連載開始時はまだスマホも普及してなかったよな。
佐藤タカヒロ『鮫島、最後の十五日』/ヒーローの道を立てる者達と、それに抗う者と。ハレの場での諍いからのバトル、となんともマンガらしい展開ではあるが、それにすらお膳立てされた“宿命”なのよなあ、泡影の存在は。その物語の外にある、今は“選ばれなかった”ことを自覚する、丈影のこれからとは。
福地カミオ『猫神じゃらし!』/ある意味猫マンガの本分かも、ひたすらかわいがる描写って。逆転オチもなくそれが肯定される、やさしい世界。しかし、これは構成力ないと描けないよ。
浜岡賢次毎度!浦安鉄筋家族』/室内でひたすらだらける親父、↑とかぶってるような気がしないでも。全然かわいくないけど。
●盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』/ダメ人間だった(やっぱり)。まあでも結果出して弟も頑張ってるんだからいい兄ちゃんであろう。吸血鬼美人局、て描き様によってはシリアスそう。
小沢としお『Gメン』/そうそう、店員やってると常連立ち読み客は自然に覚えちゃうんだよ、はた目に××過ぎて。
増田英二『実は私は』/こちらの吸血鬼マンガの兄貴はダメだ。三角関係、てもう多重構造すぎるよ。
●伊藤智義・松島幸太郎『永遠の一手 -2030年、コンピューター将棋に挑む-』/展開早っ。いや、コンピューターを師匠に人間が指すって、棋譜研究には利用している現状とそう変わらないのでは。遺電子もそうだけど、ドラマツルギーが人間優性な価値観前提なのはなぁ。
●瀬口忍『囚人リク』/げぇ。確かに技術の発達は示されている世界観だが、うーむ。
木佐貫卓『マル勇 九ノ島さん』/ケアが目的になるのか。物語設定の通常化という意味ではメタ的なテーマになっていくのかな。
●山田胡瓜『AIの遺電子』/探し人。いないけどいる、という状況はその逆も引き立てつつ、しかしその存在にすがらずにもいられず。自動運転は現実の技術動向の取り入れだな。
●掛丸翔『少年ラケット』/ニューアイテムの感触、という可能性。それが物語として結実するのはまだこれから、させる為に。
●鈴木優太『正義の殺人鬼』/いきなりラスボス登場。終わっちゃいそうな気も。
藤田勇利亜『ミドリノユーグレ』/そうだよ、モンスター退治はするけど悪役側なんだよ、相手は。怪獣、補食(による救出)、マスコット化。1話のスーツ形態もこいつなのかしら。
石黒正数木曜日のフルット』/環境とはそこにいる者も含め、というのは確かに。


  • インタビューはアジャ・コング。デビュー30周年かあ。かつては大月隆寛がインタビューしてたこともありましたな。
  • 次号より中村勇志新連載。