『絢爛たるグランドセーヌ』1、他

りきじょ(1) (アクションコミックス(月刊アクション)) 和太鼓†ガールズ(1) (アクションコミックス(月刊アクション)) ちちゃこい日記(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
新レーベル・月刊アクションコミックスの単行本1巻を、3作品買ってみた。とりあえず目についたのを、表紙に引かれたのを、女の子主人公のものばかり選んじゃってもう。
三つとも悪くなかった。もうちょい踏み込んで言うと、いずれも題材はユニークで好ましかった。挑戦的で熱を感じた。だけど個人的には、もう一押し作家性が見たい、とどれを読んでても感じた。もっとおもしろくなりそう、と思えた。
無論、おしい、と思うからには期待しているわけである、この先に潜在力に。何ものかが読者の私の意識下で、炸裂して形作るのを見るのが楽しみなのだ。いずれも作品設定にビビッときた人は、そのまま気に入っても不思議ないクオリティだし。ちゃんと女の子もかわいかったよ、どれも!
心持ちとして、個人的好みという「あと一歩」を踏み込む準備はできておる。先が楽しみです。



では、私の好みというフィルターにビビッときてバチッとはまってグワッとなっておもしろい!と今ここにて公言したくなる作品とは、例えばこれ。

絢爛たるグランドセーヌ 1 (チャンピオンREDコミックス)

絢爛たるグランドセーヌ 1 (チャンピオンREDコミックス)

Cuvie『絢爛たるグランドセーヌ』1巻。また女の子主人公か!はい。そして作品の題材は「バレエ」という、チャンピオンRED連載作品でありながらの変わり種です。
週刊少年チャンピオン掲載の1巻広告や、ツイッター上の反応を見て気になっていた作品なのだが、これがおもしろかった。バレエダンサーとして歩んでいく少女の成長を描いたこの物語は、熱く美しい。きらびやかなバレエの世界は同時に厳しく、それでも努力を重ね才能を開花させてゆく少女の姿は、カッコよくてまぶしい。バレエ経験者でもある作者が描くこの世界には、リアルもロマンも同じ地平で息づいているのが、確かに感じられるのだ。
読みごたえは、競技かるたの世界を描いた『ちはやふる』にも近いか。バレエという世界に、主人公・奏の姿に、存分に魅了されて燃えてワクワクできる作品です。今後の展開にも期待大。楽しみです。