別冊少年チャンピオン2013年2月号

  • 付録は刃牙オールスタートランプ。明らかなネタ要員も混じっていますが、本部さん絵が遊んでもらうよ@公園ver.だったのですべて許します。



板垣恵介・浦秀光・山内雪奈生『バキ外伝 創面』/最大トーナメント編での勇次郎は力士相手に押し相撲だったよな、とあらためてインフレ感じたり。オチはこれ、ヤクザとつながってるってのは対外的にどうなんでしょ。
佐藤健太郎魔法少女・オブ・ジ・エンド』/これは彼女が黒幕って可能性もあるか。死体は描かれてない、と。
米原秀幸『サンセットローズ』/迷宮の冒険!エレベーターのコント的やりとりがかわいい。
桜井のりおみつどもえ』/センターカラー二本立て。扉絵のかまくらのこの本格さよ。中のマシュマロと土鍋チョコフォンデュがいいですね。しかもそれをみっちゃんが妹に差し出すという奇跡のような光景。でも長串食わえっぱなしはすげえ危ないと思う。/一本目。宮下さんのハキハキとしたモノローグが導入ってだけで笑える、ふしぎ!顔芸ふくめ、ひとはと宮下さんという陰陽対比回といえますか。そして懐かしすぎる一年生再登場!役回りは痴女からチクビに(おい)。同じ世界にいるけど再会はなし、と。/二本目。やなお母ちゃんだよ、性的な意味で!でも「自慢の息子」発言は地味にいい場面だと思うよ!ふたばは意味知らなかった、というキャラクター付けもよいですね。/柱のキャラクター紹介に力入れてるなあ、編集。
高橋ヒロシ武藤将吾・水島力也・平川哲弘『クローズZERO? 鈴蘭×鳳仙』/「超合金」か。キングジョーとは違った角度でカッコいいけど、でもこういうのはいいキャラが名乗ってこそ、だよな。
阿部共実『ブラックギャラクシー6』/ギドラは単純明朗自意識かわいい。
●吉木まさかず『ハダカノタイヨウ』/この展開はテコ入れかも知れんが、色気のなさがいっそすがすがしい。もっと人生経験積んでマンガ描きなさい、と実際にアドバイスした漫画家は青木雄二先生くらいだとは思うんですけど。/この「何を言われても漫画を描き続けなさい」という言葉は、いしかわじゅん氏言うところの「描かずにいられない奴が漫画家になる」なんだよねえ。
手代木史織聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝』/獅子座編完結。こういう言い方もなんだが可愛かった、うむ。ちゅーくらいすりゃいいのに!
もりしげサクラサクラ』/ベタをやりますよ、という宣言に向かう過程での“みんなで助けに来た”展開という、ある種メタ構造なわけだけれども、でもやっぱりこれはいいもんだ。読んでてグッときちゃうよ、ベタだからこそ、神話の再生産であるがゆえ。またそれがうまいし。
●たばよう『TOILETPAPER MAN』/新人漫画賞大賞、デビュー読み切り。これは面白いわ。ズレがいちいち心地いい王道ぶり。賞講評における、どんな風に伸びていくか楽しみ、という見方がすげえよくわかる。
●宮崎克・吉本浩二ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜』/こういう風にまとめられるとぐうの音も出ないというか、壮大な返礼だったんですなあ。それもまた手塚先生ばりの自意識あってこその物語、なのだけれども。
石黒正数『別冊木曜日のフルット』/浦安ばりのごっこ遊び回といいますか。発想の自由さは確かにすげえよな、子供。