『アイドルマスター ミリオンライブ!』4巻より、セリフの出版社フォーマット

定期感想記事停止中。週末には各誌バックナンバー読めるかなあ…と。





そんなわけで(何が)購読誌ではない「ゲッサン」連載、『アイドルマスター ミリオンライブ!』4巻の話をします。

最新刊も熱い!青春だ!いい作品ですよ、毎巻涙ぐんでますよ。
ドラマを見せる画面構成力備えた作家性が、アイマスシリーズの中では後続となるミリオンライブについてくれたのは本当、僥倖だと思えます。担当編集氏は、ゲッサン作品の中では『鉄楽レトラ』と同じ人だし。
鉄楽レトラ 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)





さて。本題は本作品の大きな魅力である、物語とも構成力とも関係ない話だったりします。

4巻にて、主人公・春日未来は、これまでとは異なるまとまりの中で行動していくこととなります。まずは、その新しい仲間たちを紹介するぜ!

エミリー スチュアート、13歳。和風大好き英国人アイドル。たまに顔を出す無理矢理な日本語変換と、優しい声でつむがれる持ち歌は要チェック!

宮尾美也、17歳。のんびり天然系アイドル。セリフのボケぶりと、雰囲気一変して恋の哀切を歌った持ち歌2曲目は要チェック!

永吉昴・15歳。ボーイッシュアイドル。CD第1シリーズ最終作ドラマパートの熱演と、爽やかさあふれる持ち歌は要チェック!
以上だ!歌はコミカライズ関係ないけど!





さて、この作品の掲載誌「ゲッサン」は小学館から出されています。そしてマンガ好きにはおなじみですが、小学館のマンガのセリフでは、吹き出し内に句読点がつけられるのですね。(上術の画像参照。)
4巻ではCDお渡し会の場面があります。そこでお客にお礼を言うエミリー、美也、昴の絵が並ぶのですが、そこでのセリフ表記に、個人的に興味を引かれました。

エミリー「ありがとうございます。」
美也「ありがとうございます〜〜」
昴「へへっ!ありがとな!」

つまり、
●和風アイドル:語尾に句点がつく
●のんびり屋アイドル:語尾が伸びっぱなし(小学館フォーマットでは、「〜〜」は末尾記号扱い?)
●ボーイッシュアイドル:語尾にエクスクラメーション
と、性格にあわせたセリフの演出効果が生まれていたわけです。キャラクターの対比として、出版フォーマットに合わせつつ。
その点がちょっと面白かった、という話でした。意図的にやっていると思いますよ、この作品の熱量知っている読者としては。



以上。