元日深夜、アニマス最終回からのWA2最終回

元日、BS11では深夜24時からアニメ「劇場版公開直前記念!お正月だよアイドルマスター!」と「WHITE ALBUM2」が続けて放送されました。
アイドルマスターの方は人気投票を受けてのセレクション再放送ということで、全6回放送の第一夜から最終回が放送されてしまいました。(人気順まで合わせなくても…。)続くホワイトアルバム2も最終回ということで、歌う女の子達描いたアニメの最終回2本が続けざまに放送されたわけですね。



しかしながらこの2本、ノリが別物すぎまして。アニマス最終回はこれまで積み上げてきた青春群像劇のエンドマークとして、最後のお祭りがパアッと明るく元気にはじけてみせました。いい作品だった、出会えてよかった。初見時の高揚と感動も思い出しながら、微笑む私でした。
対してWA2は、主人公男子とヒロイン二人の頑張って協力して達成した学園祭ライブ、という輝かしい光景から始まってしまった三角関係をずるずると重々しく引きずり続け、最後まで何も“解消”されることなく何の光も見えることなく、むしろ最期の最期でより深みに落ちて立ちつくしたまま終わりを迎えました。うひゃあ、同時上映でとなりのトトロの後に火垂るの墓見ちゃったような気分だ。



しかしながら火垂る、じゃなかったホワアル2の場合はそのまんま放置、というのがある意味作り手の誠意でして。登場人物が純粋だからこそ哀しく無惨で、最終回はもう、キャストが主人公とヒロイン二人の三人だけ、三人ぼっちの世界なのよね。そのピュアな脆さと弱さ描いたわけですよ。あの“決着”じみた行動も「あーあ…」だし、結局さらに全員が傷深めて終わってしまったわけだし。
だからまあそうして描かれた、根源的な青春の儚さを称して「きれい」な作品だった、というのは思えます、肯定的に。個人として好きか、推せるか、となるとちょっとたじろぐけど。
同時にヒロイン二人が最終回中のDVDCMで「三角関係なんて楽しめるか?」「他人の三角関係だからね」みたいな会話してた点については、芸風のあり方として全面的に賛同できます(笑)。



さてさて。(リセット)いやあ、アニメ「アイドルマスター」はやっぱりすばらしいですね!
これまで4、5回ほど各話見てきた私ですが、あらためて今回放映されたアニマス25話(最終回)視聴しての、心的反応メモ。

  • 冒頭で「さあ何話かな〜、(建物とタクシー)?(花束持って廊下歩く小鳥さん)あ最終回じゃんいきなり!」てなる。
  • プロデューサーと小鳥さん、二人きりの病室。アニマス全話通して皆勤登場を果たしたのがこの二人なのですが、*1彼らが(作中)最後のライブについて話しているの見て、やっぱり物語においてはアイドル達を支えて見守る側という役割で、だからこそ全話出演したんだよなあと。
  • OP「CHANGE!!!!」!!にやける。あー前回(24話)ラストではここに!てなる。
  • サブタイトルカラーリング!て。
  • 春香と美希が会話し、千早がそれを聞いている。最終回まで見て、物語全体における柱がこの三人だと理解した上で一話から見直すと、伏線の張られ方、構成の見事さに驚かされます。本当すごいよ。
  • 春香も美希も千早もいい子だなあ。
  • みんないい子だなあ。
  • 13話との会場描写の差に、あああ。
  • この一人一人の名前を呼ぶ場面にグッとくる、グッとこさせるだけの積み重ねをしてきたんだという、ああ、いいよねぇ。
  • プロデューサーは春香の悩みが何だったのかは聞かないんだけれど、でも乗り越えられたことはちゃんと理解してて、称えます。それに対する春香の返事が「はい」じゃなくて「うん」なんだ。この関係が好きです。
  • 一瞬だけどちゃんと映り込む、ダンストレーナーさんとボイストレーナーさん。
  • 「READY!!&CHANGE!!!!」。本当に歌とダンスの、ライブの音楽と絵の“パワー”で平伏させられちゃう作品でもあります、だってすげえカッコいいんだもん映像表現がかわいいのにしびれるんだもの。
  • (テロップ)劇場版は119分!すげえ。
  • 真「へへー」。うむ。
  • いいですね、ギターの調べに乗せて、ちゃんと宣言で。
  • 律子参戦は、最後のお祭りなんだからやっちゃえやっちゃえって感じですが。ただその後のプロデューサー&小鳥さん&社長見てると、やっぱり律子とは物語の中での役割が違うんだよな。
  • 社長がプロデューサーに言う「君が、レールを敷いてくれたんだよ」が、また上手い物言いで。アイドル達を理解し励まし諭してきたのが彼で、そうやって彼女達は成長してこれたんだよなー。
  • 曲名が修正前、しかたない。
  • 名場面集。これはもう、ここまで見てきた視聴者へのご褒美だ。ほほも涙腺もゆるむわよ。
  • 小鳥さん!小鳥さん!!本当、21話以降における音無小鳥さんの立ち回りは、毎回すごいです。アイドルというキャラクターとはまた違う、765プロという場の象徴として彼女が体現している軸があります。
  • ハッピーエンド、そしてひどいオチ、うふふ。(もう何でも許せる精神状態。)
  • 原画クレジット、人数すげえなあ。
  • お花見エンディング。ちっ、モテやがって!(そこは許せんのか)
  • 劇場版でジュピターや876プロがちらっと顔見せしてくれたらそれだけで嬉しい、という程度には調教済み。
  • はああ、いい最終回だ。

はい。やっぱりアニマスはすばらしいし、劇場版も楽しみです。以上。

*1:小鳥さんはセリフなしで姿のみ登場の回も。