週刊少年チャンピオン2019年45号

板垣巴留BEASTARS』/アニメ放送あわせ巻頭カラーでまたなんて山場を。エロマンガのファンタジック展開に慣らされてると、ここで童貞のチンコ見るのは処女の役目→流れでヤっちゃう、という展開が想起されるが、あくまで元ビッチのヒロインによる確認行為であり両者の少しだけのステップアップとして終わるのが本作よな。でも勃起状態か否か判別できないネームなのは、はっきり言って“弱い”ぞ。ラストは衝撃のヒキだが、うっかり新井英樹作品のケチャップまいてゲイセックス偽装するのを連想しちゃってよくない。

安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』/冒頭2ページにて延々主人公のひとりごと説明ゼリフ続くの見ると、本当下手だよなあって。

西修『魔入りました!入間くん』/そういう省略は、本来ならちゃんとした構成や駆け引きの描写のできる作家がやるからギャグになるのであって、この作家がやっても下手ゆえの描き飛ばしでしかないだろうと。

渡辺航弱虫ペダル』/障害の存在が基本のレースという点でロードレースとは描写法を変えなきゃいけないんだろうけど、作者も試行錯誤してそうである。

細川雅巳『逃亡者エリオ』/反乱する側の内実もこういうノリかあ。策謀タイプ、知性キャラの存在しない歴史マンガって想像以上につらいものがあるな。一刀両断描写を早速くり返してるが、『錻力のアーチスト』が女子マネギャーギャー叫び出して一気につまらなくなったのを思い出してしまう。

夢枕獏『ゆうえんち─バキ外伝─』/やっぱり獏的にはバーサク状態であってこそ力士は強い、という話かね。ゴジラを「架空の動物」と表現してるのがちょっとおもしろい、“動物”扱いか。

板垣恵介『バキ道』/↑のバイオレンス四股を読まされた後で、こっちの持ち上げられても。相撲も土俵を蹴る格闘技!とか言い出しそう。

浜岡賢次『あっぱれ!浦安鉄筋家族』/2週連続図書ネタ。

●実樹ぶきみ『SHY』/がんばる障害者を見てがんばれ!と当のがんばる障害者側から言われたらそりゃ逃げ場ないよねー、みたいな。(言っちゃった)

桜井のりお『ロロッロ!』/後半が怒涛の展開。イチカひさびさの飛行もツッコミ役退場のためか。エロと銃器とな。

高橋ヒロシ・鈴木リュータ『WORST外伝 グリコ』/坂東ヒデトの名前出すかー。しかし時系列的にまだ高校卒業直後なのでは?

●中村勇志『六道の悪女たち』/先日ツイッター上で『熱笑!!花沢高校』から『WORST』への「番長」像の影響、という話を見かけたのだけども、対してこの作者はおそらく原点なり脈絡なりとしての“おはなし”たる番長ものは摂取してきてないんだよね、用語として出してるだけで。正直その辺でのズレをすごく感じる。現代的な倫理と折り合いつけようとしてる時点で(それ自体は作者の真面目さなのだが)、フォークロアとしての内圧は消えちゃうのよなあ。


●村岡ユウ『もういっぽん!』/先輩…。その笑顔なあ。

●暦『娑婆王』/2年後。殺され役にしても一体何人想定してるんだよ。

●ノーザンアッパー『熊を殴りにゆく』/トド編、というか動物めぐり展開なのか。そりゃ脂肪の厚さはね。野生のフィールド、道具は否定。

吉田達弥『やっこちゃんのお悩み』/読み切り再登場。ギャグ。前回も言ったが初期浦安っぽいノリで、それはキャラに内面がないからこそなのだよな。

●黒飛ただし『ヤメさせて!千切先輩』/読み切り再登場。本当ワンパターン押しだな。

石黒正数木曜日のフルット』/ロロッロ!とスケベ誘導おじさんシンクロ。


  • 次号より、歴代チャンピオン編集長の実録マンガ新連載。落語マンガの予告カット1枚で3ヵ所間違いを指摘されてた作者ではあるんだが…。
  • 水曜どうでしょうマンガ化の続報。掲載も新作放送待ちだった模様。



※余談